ファットバイクで駆ける冬の湖北その2
長浜駅前のレンタサイクルで「ファットバイク」というロードバイクを借りて巡る冬の湖北。道の駅「湖北みずどりステーション」でランチの後は再び湖岸沿いを北上する。
漁港の風景
湖北町の尾上地区。淡水湖では珍しい漁港がある「漁師町」で温泉旅館もある。
この後、自転車を返して寄った写真展では尾上にフィーチャーした企画が展開。通過しただけでゆかりが少なく、温泉しかイメージが無かったが、琵琶湖の恵みで生かされている人々の姿のリアルが知れた。地元民であっても知らないことだらけだ。
バードウォッチャーの聖地
尾上からさらに北上していって、高月町の片山という集落に差し掛かる。山や田畑の多い高月町では唯一の湖沿いで漁港もある。
湖面には無数のカモなどの鳥が飛来している。さらに湖岸沿いにはカメラや三脚などでスタンバイしているバードウォッチャーと思しき男性陣がいた。「コハクチョウ」や“山本山のおばあちゃん”の異名で親しまれる「オオワシ」などが越冬の為に湖岸周辺に多数飛来する最盛期。集まる鳥と人間の群れは冬の湖北ならでは。しかも、野鳥センターもあるからバードウォッチャーにとっては聖地と言える場所なのだろう。
トンネルを抜け
片山のトンネルを抜けると白く染まった高月の田園が開けてくる。誰も足を踏み入れないフラットな光景は壮大さやかつて毎日見ていた懐かしさを感じる。
ここにもまた野鳥が複数飛来していた。何の鳥は分からなかったが。
遠くには母なる伊吹山。変わらないいつも見ていた光景だ。
8号線を南下
高月町東柳野地区の交差点から「さざなみ街道」を離れて東の方角へ。その先、スーパー「パワーズ」の角から8号線を南下して長浜駅へ戻る。
「パワーズ」「スギ薬局」「セリア」「三洋堂書店」「ビッグ(イオン系ディスカウント)」という見慣れた界隈。そしてすみっこに積まれた除雪の山という冬らしい光景も。
その雪山の近くまで来るとこんな感じ。僕の身長をちょっと超えるサイズではあるが、大雪MAXの際はこの倍ぐらいは積まれている。
かつて父のミニバンで駆け抜けた8号線沿い。引っ越した上にそれ以前数年はクルマに乗る機会が無くご無沙汰ではあったが、そこまで大きく開発されたわけでも変貌したわけでもない。高月だと「シャトレーゼ」やタイヤ店、郵便局など、湖北町だと用品店やログ風のパチンコ屋、湖北中学校などもそのまんま。
子供の頃からずっとある謎の巨大施設も。昔は「東京海上日動」の施設で、大体5、6歳ぐらいの僕はこの施設の看板から社名を記憶したと母から聞いたことがある。鉄道から派生してなのか、なぜか固有名詞を覚えることは謎に得意だった。
余談はさておき、この施設からは高時川にかかる馬渡橋への登り坂を「えんやこら」と登っていく。そして橋を過ぎてちょっと撮影。
橋のたもとの高台から見下ろす虎姫の田園風景や集落の数々はほぼほぼ変わっていない。それから坂を「ビューン」と下る。
下った直後にはちょっとこの光景を撮ってみた。これを見た僕は
絶景じゃねぇか
とリアル独り言をぽつり。それぐらい昔から変わらない光景に嬉しくなった現れなのかも。
虎姫町の「酢(Su)」。漢字1文字ローマ字2文字で“日本一短い駅名”津(Tsu)駅を下回る短さでもし駅があったらその座を名実共に物にしてたのかもしれないなんて妄想が膨らんでしまう。
そんな話は置いといて、姉川の橋を渡ると長浜市街はもうすぐそこ。「イオン」のマゼンダの看板もついに見えた。ここからは旧びわ町を駆け抜ける。
写真は撮れていないが、「レストランびわ」もそのまんま残っていた。ランチ行ってみたいなぁ。
「ケーズデンキ」を超えて長浜市街中心地へ突入していくことになるが、長ったらしくなったので今回はここまで。