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まさかのリバイバルと意気込み

感動の渦を巻き起こしたヨルシカの2021ツアー『盗作』から早2ヶ月ちょっと。早くも来年東名阪でツアーが開催されることが決定した。

月光再演

ツアーのタイトルはズバリ2019年に行われたツアー『月光』をリバイバルさせたもので当時のセットリストや流れで行われる見込みだ。

僕がヨルシカにハマりたてのちょうど2019年にこのツアーを知り、一般発売を買おうとしたが買えず、行けなかった苦い思い出があった。そんな中でほぼ同じライブをもう一度やるという思ってもみないことには非常に舞い上がる思いだ。

ツアーの世界観

2019年と同じく

主人公・エイミーが死ぬ間際に見た走馬灯

これが世界観となっている。元になっているのは『だから僕は音楽を辞めた』と『エルマ』という二つのアルバム。前者で主人公「音楽を辞めた青年」の物語が展開され、後者はその青年が残した手紙に影響されたエルマが音楽を作ったというコンセプトでリンクされ、タイトルが対になっているものがいくつかある。また、前者で『エルマ』、後者で『エイミー』と曲があって、ツアーがアルバムからの集大成となるわけだ。

この2つから曲をやるのだから2019年のを見ていない初見には予習しやすい。そして、見ていた人にはまたあの感動を2度楽しめるあるいは違った見方ができるかもしれない。映画のようなヨルシカのライブであるが、そんな感じだ。そもそも、前回は『盗作』『創作』を予習しとけばそれでよかったわけだし、後はどのように物語が完成されるかを待ちわびるのみだったから。

2作品の思い出

『エルマ』はヨルシカにハマって一番最初に買ったアルバム。軽音部後輩の女の子の好きに影響され、『ただ君に晴れ』でsuisさんの美声に衝撃を受けたのちに買った。ライブに行くことは叶わなかったが、『ノーチラス』をバイトに向かう夜明けの近鉄電車で、雨の日の普通電車で『雨とカプチーノ』を、夕方の新快速などで『夕凪、某、花惑い』などを聴きまくった。これがヨルシカ好きの「エンジンがかかった瞬間」である。

『エルマ』を買った翌年にApple Musicで『だから僕は音楽を辞めた』を聴くようになって、夕方の電車で『パレード』をヘビーに掛けて、そのまとめのプレイリストによると去年は再生数が5位、今年は2位に躍り出るなどヨルシカトータルで大好きな曲の一つになった。それ以外にも『八月、某、月明かり』『藍二乗』などアルバム内でお気に入りはたくさんある。

カンニングはしない

今回のライブは2度目だから2年半前のネタバレならいくらでも探せる。しかし、僕は初見だし、あのとき行けなかった悔しさを晴らしに行くのだ。そのためには万全の状態と敢えてカンニングみたいなことはしないでおきたいと考えている。ネタバレは感動を損なう恐れがあるし、涙が引っ込むことにもなりかねない。一応noteでそういうレポートを見ようとしたが、ネタバレ回避で個人的な感想など半分だけにし、セトリとかはライブ後に全て見ることにした。

本来音楽ライブやツアーは新曲の発売に合わせてやることがほとんどで、過去のリバイバルはおそらく僕の経験上やってるところを見たことない。盛り上がる曲をやらず、「物語」に徹するから為せる技のようにも思うし、ツアーが終わればいつ生で聴けるか分からない。(『爆弾魔』の再録という例外はあるが)しかも、コールアンドレスポンスやアンコールもコロナ以前からやらなかったそうだから今こそもう一度見てほしいということなのかも。一応2作品とも大方は予習済みでいずれも好きなものばかり。今年のツアー『盗作』では一通りやってくれてはいたが、今回はどうなることやら。奇しくも誕生日数日前だからいい誕プレ代わりになるといいな。そして何より、無事に行けますように🙏

余談だが、今回のサムネの話を少し。ちょうどツアータイトルと同じ『月光』のヘッドマークを表示しているが、この名を掲げた列車というのもライブと同じくリバイバルされたことがある。「鉄オタ脳で何言うとんねん」と思われそうだが、ちょっとしたご縁を感じたただそれだけの話。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。