国鉄型の思い出
ご機嫌いかがでしょうか。Yukiです。今回は我がふるさと北陸線を走っていた国鉄型電車の思い出を語りたいと思います。
昔の北陸線
2006年10月以前は475系などの元急行型や419系が普通列車として活躍し、貨物の主力はEF81、深夜になると583系の急行きたぐに号が通過、たまの日曜にはSL北びわ湖号のC56-160+12系客車のコンビに、回送用のDD51が走っていた。さらに2003年以前は特急しらさぎも485系だったし、その他、検測車やジョイフルトレインを含めても、国鉄型の宝庫だった。
まるで寝室
母方の祖母に会いに行った帰り道では、米原から芦原温泉行きの電車によく乗っていた。道中、長浜〜虎姫の間のデッドセクション(交直流切り替え区間)に出くわす。デッドセクションでは電車の明かりがしばらく停電し真っ暗になり、非常用電源のライトだけが灯る。しかし、419系は元夜行列車ということもあり、オレンジの常夜灯が灯る。まるで寝室のような雰囲気。その上外は民家が少ない田んぼ地帯で、和やかな雰囲気だったのを覚えている。1分満たないぐらいの癒し空間に包まれていた感じだった。
実家に響く国鉄サウンド
長浜にある僕の実家は、家の前の道から踏切が見えるぐらい線路にまあまあ近かった。当時、普通列車と特急がそれぞれ上下毎時1本のダイヤで419系や475系が全盛の時代で通るたびに抵抗制御の唸りサウンドが我が家まで響いていた。さらに、深夜1時過ぎと朝5時前にになると急行きたぐにが近所を通っていた。深夜1時に寝ていた僕の母はこのサウンドを頻繁に聴いていて、この音をよく覚えているという。ちょうどいいぐらいに線路から離れていたこともあって、このサウンドが僕にとっては心地よく聴こえていた。新快速が乗り入れるようになると、車輪の響きは残ったものの、VVVFモーターの静かなサウンドはほぼ我が家には届かなくなった。「古き良き時代やったなぁ」とたまに回顧することもある。特に113系や117系に乗る時は。
世代交代
2006年の北陸線直流区間拡大によって、新快速が乗り入れ、車両も国鉄型から521系や125系といった最新型に全て置き換わり、大変革となった。その後、EF81はEF510に、DD51はEF65に、683系2000番台は681系に、C56はD51に置き換わるなど、世代交代が進んだ結果。国鉄型は元より物心がついた頃に走っていた列車はもう12系客車とたまに走る443系ぐらいとなっただろうか。あの時代の列車ももちろん好きだが、225系がデビューときしたときにワクワクしたこともあるぐらいで、今でも225系に乗ったときはWESTビジョンのCMに釘付けになってしまう。数が少ない珍しさもあるが。それでも、こうやって幼き日のノスタルジーに浸ると、「あの頃に戻りてー」なんて思ったりもするんですね。