鉄オタとしてあるまじきミス
「羊文学」のライブを見に行った夜。余韻という名のクリスマスプレゼントに浸りながら列車で音楽に入り浸った。しかし、それがふっ飛ぶ「インシデント」が起きた。鉄オタである僕にとってはあるまじきことをやらかす。
列車に乗ったら「ちゃうわ!」
列車を降り、連絡通路を伝って、乗り換える。ホームまで来たらちょうど電車のモーター音。「ちょうどええやん!」と飛び乗った。扉が閉まり走り始め、僕は音楽を再生する。しかし、音楽とともに聴いていた放送のセリフでハッとした。
これ各停ちゃうわ!急行乗っとるやん!!!
最寄り駅は「各駅停車」に乗らないとたどり着かない。電車の色だけで判断してしまい、放送や次の列車を案内する液晶画面もガン無視してしまっていた。
助かった
ただ幸いなことに通過駅がなく次の駅で降りることができた。乗るはずだった、後の「各停」に乗り込むことができた。
さらに、イヤホンは「外音取り込み」で聴いていたのも助かった。最近はこれにハマって、音楽を聴きながらアナウンスやモーターなどを聴くことをしていた。ヘッドホンだったら一気に乗り過ごし確定だった。
見分けるポイントあったのに…
鉄オタなのにこんなミスは極めて珍しい。特急以外は共通の見た目の電車だが、見分けるポイントならいくらでもあった。
行き先
種別の色
電光掲示板や液晶ディスプレイ
いずれも普段なら見れていた僕。しかしこの時はけっこうよそ見や考え事をしていた。
次は羊文学の何聞こうかなぁ
さっき食べた「のり弁」どこ捨てようか?→そういやあそこにゴミ箱あったぞ!
このとき考えてたのはこんぐらい。こうして、「各停」と思い込んで「急行」に乗り込んでしまう羽目になった。ファンからしてみると初歩中の初歩。プロの棋士が「二歩」で負けたかのような。知らんけど。
猿も木から落ちる
こういう状況というのはまさに
猿も木から落ちる
そのもの。ファン歴20数年、鉄道会社でアルバイト経験ありと言ったとて、ミスや勘違いは起こり得る。簡単に言えば「そりゃ人間だもの」
何も落ち込んではいない。ここで変なプライド振りかざしても虚無に近いもんだ。どんな鉄オタでも、どんなプロでも完璧じゃないんだしさ。