モバイルICOCAがキターー!!
ご機嫌いかがでしょうか。Yukiです。
JR西日本は2020年10月の定例会見で「モバイルICOCA」のサービスを2023年春に開始予定だと発表しました。
「あったらいいのになぁ」とかねてから思っていた僕にとっては、非常に嬉しくて心の中で万歳三唱しました笑
スマホ、おサイフケータイ対応の交通系ICカードはJR東日本の「モバイルSuica」があり、さらに関東私鉄系の「モバイルPASMO」も2019年にAndroid版でスタート、後にApple Payにも対応開始しました。
それらに続いて、ついにICOCAもモバイルに対応するということでかなりの利便性向上は期待できます。また、発行枚数は2100万枚を超えていて、Suica、PASMOに次ぐ数で、多くの人がモバイルによる恩恵を受けられると見込まれます。
今回、そんな「モバイルICOCA」について自分なりに考察します。
駅に行かずとも
「モバイルSuica」「モバイルPASMO」双方の利点として定期券機能を搭載できて、駅の窓口に行かずとも定期券が購入できることがあります。気付いたときにいつでもどこでと定期の購入、更新が可能です。
ただ、この機能は前者がJR東日本エリア内完結での定期券と31社局の鉄道事業者間での連絡定期券、後者は「PASMO」を発行している関東地区の私鉄とバスを自社完結する定期券と「PASMO」エリア発着の連絡定期券のみでしか利用できない壁がありました。
それが今回、ICOCAエリアでも可能になるということになります。
ICOCAはJRのみならず、関西五大私鉄や「スルッとKANSAI」加盟の一部のバス会社、中小私鉄、「並行在来線」として分離した北陸の第三セクター鉄道、JR四国などの、多くの発行事業者があり、特に関西は鉄道網が発達していて、連絡定期券を使う人は多いのではないでしょうか。
JR西日本エリア以外における「モバイルICOCA定期券」の発行や連絡定期券についての言及はありませんでしたが、是非とも対応してほしいところです。
とにかく、定期券をいつでもどこでも買える利便性はかなり大きいものと言えます。
チャージも
定期券のみならず、チャージもいつでもどこでもできるようになるのももう一つの利点です。
残額が無くなって、券売機でチャージする。でも、先客がいる、あるいは行列ができて、乗る予定の列車に乗り遅れるということは多くの方が経験がおありではないでしょうか。
また、ICOCAエリアの場合、チャージ額が1円でもあれば乗ることができます(Suicaエリアは初乗り運賃が無いと改札に入ることができない)それ故にもし、財布の中のお札が無かったら悲惨な事態になります。(余談ですが、僕も一回こういうことになりかけました。)
これまでの「モバイルSuica」「モバイルPASMO」ともに、クレジットカード、デビットカード等を紐付けてアプリからチャージすることができるようになっています。(なお、「みずほウォレット」内のSuicaはみずほ銀行口座からのチャージ)「モバイルICOCA」はこの方式を採用する予定になっていて、先のような不便の解消が期待されることでしょう。
とはいえ、クレジットカード、デビットカードを持っていない人も多いことでしょうから、現金への対応は気になるところです。今のところそのような情報は出ていませんが、対応しないと逆に不便になることもあります。
モバイルSuica登場時は現金チャージが不可でしたが、現在は載せてチャージできる券売機が増えていますから、こういうのもできるようにして欲しいところです。
その他の展開
その他、東海道山陽新幹線「スマートEX」やJR東日本などの「新幹線eチケット」に登録してのチケットレス乗車が可能になる他、「WESTER」「setowa」といった「MaaS」アプリとの連携で移動を便利にするなどの展開予定しているということです。
もっと便利に
僕を含めて多くの人が待ち望んでいたであろう「モバイルICOCA」。先のようにICOCAは発行事業者が多くて、利用者もSuica、PASMOに次ぐ人数です。後払い式で審査がある関西私鉄系の「PiTaPa」に比べて、発行しやすいこともあってか京阪神では非常に定着している感覚があります。また、「モバイルICOCA」の発表の数日前には近江鉄道バスと湖国バスの一部の路線で交通系ICカードのサービスを開始するという発表があり、2021年以降北近畿方面や和歌山県南部、関西線、中国地方などでICOCAエリアを拡大させる予定です。また、IC定期券に限り、JR東海TOICAエリアと跨いで使用することができるようになるなど、ICOCAの利便性向上が期待されています。
モバイルICOCAはまだ、先の話ですし、まだまだ改良の余地があります。また、Android、iPhoneの双方に対応するのか、Apple Payへの対応、連絡定期券の取り扱いなどの続報が待たれますが、既存のICOCAとともにさらに便利でさらに多くの人が使いやすいものになることを願っています。
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