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はきださNightを聴いてみた。

ラジオ好きを公言している僕。とは言っても、関西以外ではあまりラジオを聴かない。住んでるとこだけで十分だと思う。そんな僕でも、「面白い」とよく耳にするラジオ番組が山陰地方にある。 

それがBSS山陰放送のラジオ番組『森谷佳奈のはきださNight』。冠の通りBSSの森谷佳奈アナウンサーがパーソナリティを務める。月曜夜の2時間の生放送でほぼワンマン。2016年の放送開始から今年で9年目になる。

森谷アナのはき出しトークの実力はもちろん、radikoや YouTube、Xと言ったネット媒体を駆使。放送エリアである島根と鳥取のみならず、全国にリスナーがいて、全都道府県からメールやポストが最低1度は届いている。その結果が評価され、「ギャラクシー賞」という放送界で権威ある賞を獲っているほど。

山陰ローカルのラジオを関西人の僕がなぜ知ったかというと、ライターでラジオ評論家「やきそばかおる」さんとシンガーソングライター近藤夏子さんがオススメしていたから。

5年ぐらい前に毎日放送(MBS)福島暢啓のぶひろアナのラジオ番組に頻繁に出演しているやきそばさんが一度名前を出していたところで知った。この頃は「へぇ〜」ぐらいで聴き流してた。

時間が空いて今年、ポッドキャスト「よな水リターンズ」でも名前がたまに出てくる。近藤さんが島根県出身ということもあって地元トークでよく登場している。名前だけ覚えていたが、どうしても聴きたくなった僕は、ついにradiko課金して聴いてみることにした。

森谷アナのトークは一言でいえば
「肝が据わってる」
今日のテーマ「言いたいけど言えないこと」に対し、同僚アナウンサーの咳払いに一言物申してた。関西のアナウンサー、ラジオDJでここまで言う人はなかなかいないし、毒の加減もどこかちょうどいい。

番組公式Xのヘッダーにはマンガ風に
「会社に背いてやってる番組ですからね!」
と書いてある。キャラクターとてここまでの図太さは日本の全アナウンサーで1番かもしれない。(知らんけど)

トークが聴きたいなら音楽がないYouTubeでも十分だが、個人的には選ぶ音楽も聴いてみたくてradikoで課金してるっていうのがある。radikoで聴くと僕と森谷さんの音楽的ツボが一緒で嬉しい。『セプテンバーさん』『金木犀の夜』を連続でかけたときにこの合間のグラデーション「クロスフェード」がすごく良い。森谷さんはここをうまく繋いだスタッフを褒めちぎり、タイムフリーでリピートするよう勧めてた。

トークやメールを聴くと「赤梨と青梨どっちが好きか」という山陰の梨文化や「〇〇じゃ」「〇〇じゃけぇ」といったや山陰や山陽の方言もたくさん出てくる。京都の自宅にいながらにして旅してる気分だ。

その合間にかかってる音楽は「日食なつこ」メドレー。最新アルバムが発売されるというところで大阪の「FM802」でもよく流れてる。こういう最新曲を交えて、トークをしていく自由さもいい。

その直後の「kanayoruかなよるトレーニングジム」はラジオオタク興奮のトークだった。ダイエット中のリスナーが電話で今の状況を報告していたが、今の体重、MAXの体重を文化放送や広島の「RCCラジオ(中国放送)」BSSのうち出雲からのAM周波数で例えていた。
僕の地元「ABCラジオ」も出てきて、わかる人しかわからないトークだった。ラジオ好きの僕は周波数調べながら爆笑し、地元のラジオも名前が出てきて興奮した。

他にも注目ポイントがあるが、「やきそば」さんがまとめてくれている通り。「ラジオ好きのおじさん」に誘われるように聴いてみたが、非常に面白い。
森谷アナのいい塩梅の毒吐きトークももちろんだが、僕のツボに刺さる音楽をかけてくれているのもすごくハマる。投稿ではX、ラジオで伝わらないビジュアルはYouTube、リスナー獲得や音楽はradikoなどを駆使してる現代人らしさや30代女子の飾らないトークがすごく光ってる。
森谷さんみたいな人が関西にもおったらなぁ
と思うが、関西じゃなくても毎週聴いてみたいし、毎月課金する価値はある。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。