特急に乗って雪を見る。
12月とは思えない暖かさから一変。「冬将軍」が日本列島に到来した。北陸や近畿北部、山陰などは今シーズンでは初めての本格的な量の雪が降った。
こうなってくると個人的には
雪の曲聴きてぇ
雪が降ったとき用のプレイリストを準備。こういうとき以外はほとんど聞かないから貴重だ。
京都駅
ウォークマン、その他もろもろのリュックを携え京都駅へ。特急「サンダーバード」へ乗り込む。
チケットレス特急券
特急券はチケットレスで買った。京都駅の「みどりの窓口」「みどりの券売機」は基本的に混雑するからサッと乗れない。
発券しなくていい
席番がピタリなら、車掌もスルーしてくれる。
ICOCAなどのICカードも使える。(乗車距離200㎞まで)
「紙の指定席特急券」より少し安い。
いいことづくめのこれと「モバイルICOCA」で乗り込む。
サンダーバード28号
「サンダーバード28号」金沢行き。長らく見られた「金沢」という行き先は、2024年3月に全て「敦賀」に変更。北陸新幹線「つるぎ」との乗り換えが必須になる。そこはかとない栄枯盛衰ってやつなのか。知らんけど。
晴れる京都
京都駅の時点では「晴れ」。天気予報で「近畿中部」と呼ばれる京阪神周辺は晴れの日が多い。
ただ、年1、2回は雪が降ることもある。特に、京都市内は積雪もある。「10㎝」くらい積もった昨シーズン。雪国では序の口の量が「大量の列車を立ち往生させた大惨事」を巻き起こしたのは忘れられない。
夕日と琵琶湖
湖西線へ突入し、大津京駅を越えると「琵琶湖」が見えてくる。
冬の夕暮れ空の琵琶湖は光の色味がきれいな気がする。琵琶湖に限らず、こういう時間が個人的には好き。
近づく雪雲
遠くに目をやると灰色の雲。同じ滋賀県でも雪雲は北に固まりやすい。
近江今津に差し掛かると山に雪化粧。あの周辺に「箱館山スキー場」があり、県内外からたくさんのスキーヤー、スノーボーダーで賑わう。湖西線を使うと割引になるサービスもある。
雪雲へ突っ込む
「メタセコイヤ並木」が有名な「マキノ」付近から雪が舞い白んできた。見通しも悪い。「サンダーバード」は風には打ち負かされてしまうのが有名。しかし、雪ではビクともしない。性能は必要十分だ。
敦賀駅
京都から約50分で敦賀にやってきた。粒の感じはみぞれっぽい。雪国に住んでた故の感覚だろうか。この光景もあとわずか。新幹線開業後、全ての特急が新幹線真下のホームに移ることになる。
新幹線開通まであと3ヶ月を切った。過去帳になり得るのを撮りまくった。
駅前と雪国の噴水
駅前に来てみた。横殴りの風とみぞれがすごい。
雪国に来ると必ずある「融雪噴水」。センターラインなどで水を撒き、アイスバーンを作りにくくする。雪国ではあって当たり前。
余談だが、これの勢いが強過ぎるやつがたまに歩道までぶっかかることがある。これで水を浴びることもしばしばあった。雪国のあるあるかもしれない。
こんな天気じゃ歩きづらいのですぐに折り返す。
とんぼ帰り
今度は北東側「湖北」や「湖東」と呼ばれる地域を通って京都へ戻る。
続いて乗るのは「しらさぎ62号」米原行き。
帰りもチケットレス。新幹線ならICカード1枚だけで乗れるが、在来線は200㎞を超えると「紙の乗車券」が必須になる。大学の同期で金沢出身の女友だちからこれの質問され、不便さを愚痴ってた。同感だし、なんとかならんかなぁ。
あられっぽいのが強まってかなり白くまみれている。
しらさぎ62号
「サンダーバード」とともに「敦賀折り返し」になる予定の「しらさぎ」。こちらは米原or名古屋へ向かう。
米原行きは約40㎞の短距離列車となる。こんな距離でもグリーン車の設定はあるのか?割と古い使用車両の行く末は?公式資料にないことを深く勘繰ってしまう。
「鉄オタの変なクセ」はその辺にしとこう。
敦賀を出るとすぐに新幹線の車両基地が見えてくる。北陸新幹線の西日本版「W7系」がすでにスタンバイし、“走り込み”も始めている。
雪の多い伊香郡
福井と滋賀の県境を越え、近江塩津から進路を東へ。長浜市内を縦断する。
長浜市内の中でも「伊香郡※」と呼ばれた地域は特に雪が積もる。僕が住んでいたところはまさにこのあたり。「合併前の長浜市」に比べてもさら積もる。
雪消えた、長浜駅
しかし、南に下ると少なくなる。長浜駅の時点では積雪はなかった。同じ長浜市内とはいえ、面積が広い。そういうのは十把一絡げではない故郷。
米原でエクストリーム乗り換え
米原駅に到着。2分しかない「エクストリーム乗り換え」によって、無事「新快速」に乗り継げた。場合によっては遅れた「しらさぎ」を「新快速」が待ってくれることもある。だが、状況による。
綺麗な三日月。米原駅発車後のこの光景。同じ地域とは思えないよう。翌朝は雪にまみれたが。
プレイリスト
今回のプレイリストも雪ソングをいくつか選んでみた。
この中でお気に入りがこちら。JR東日本のスキーキャンペーン「JR SKI SKI」のCMソングで関東の人ならよく知ってるかもしれない。切なげな雰囲気やタイアップが鉄道っていうのも相まって涙が出るほど。たくさん聴きたい。
北陸や滋賀北部はもちろん、京都北部や兵庫北部など雪国が身近である僕。今度は城崎行って温泉浸かろっかなぁ。