出るもんやない。
「台風7号」が関西に上陸。速度が遅く、暴風も凄まじい。東海道・山陽新幹線や関西のJR在来線、私鉄が運休、間引き運転するなど影響が出た。
「不要不急の外出を控えてください」
と言われている中だったが、僕はタイミング悪く「出勤日」。どうしようかと迷った末に「タクシーで行くこと」を選択。
これで、なんとか職場に辿り着き、4時間バイトしてきた。ただ、お姉様と雑談していて「タクシーで来た」と言ったら
無理して来んでもええのに!
とめっちゃ心配気味に突っ込まれてしまった。確かに、担務表を見ると多分台風で諦めたであろう人が2人いた。
そして、帰り際。タクシーは頼んだところ、断られてしまった。
もう歩いて帰るしかないかぁ。
と諦めて、カッパを着ると別のお姉様から
もし良かったら送ったるよ?
と聞かれて、「いいんですか!?ありがとうございます!」とお言葉に甘え、旦那さんのクルマで5キロ送ってもらった。
その道中でも
無理せんでもええのにぃ〜
とさっきと一緒のことを言われてしまった。
僕も独り言で
こんなん出るもんやない。
と何度も言った。
物流業界に身を置いていると何があっても休めないことが多い。実際に鉄道が止まっても、物流大手が休業してるのは聞いたことがない。
送ってもらったお姉様と喋っていると、ドライバーさんの多くが「休みにならんのかい!」などとボヤいていた。
そういうのを聞いていると、「これは休めない」と思い詰めてしまう。病気以外で休んで、迷惑かけたらどうしようと思って、行動したのがマズかった。
部長が支社に対して、業務停止をお願いしている話も聞いた。休まなければ命が危ないのはみんな分かってる。
思い返せば、2018年9月にやってきた「台風21号」。ざっくり言えば
関空連絡橋にタンカーがぶつかったあの台風
を彷彿させるような雨風。タクシーに断られる。電車も走らせることを諦めるレベル。今後もこういうことは何度でも起きるから、危ないときは諦めた方が吉。
しかも、そんなことで怒る人もいないし、「どうしても」と言われない限りは外には出ない方がいい。でも、身を持って体感しないと分からないものだ。