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エゴ出さず、流れに任せ
電車を撮影しようとして「SOSボタン」を取り扱うという一悶着。「撮り鉄」が世間を騒がせているのはもう何度目なのだろうか。こうやってエゴを出すよりもやっぱり、流れに身を任せる方が良いなんて僕は思う。
過去のトラブルを見ていても、「良い写真撮りたい」などと競争本能や障害物への不満、自己流などのエゴな気持ちが渦巻いていることが多い。そうなるとなりふり構わなくなったり、安全や他人への配慮、法律がどうでもよくなって世間を騒がせることにつながるのだろう。
写真を撮ることの多い僕だが、そうやって競うのはどうでもいい。むしろ、上手い人の方が鉄道に極端にフォーカスせず、人の営み、自然、季節、土地の風景や地の物事や祭りと掛け合わせて、鉄道を添え物としている。その上、名所でなくても心揺さぶるいいものを撮るし、良いカメラなら機能をもったいぶらせないし、技量も見せられる。
鉄道に限らず目の前にある良いものを感性を研ぎ澄ませて瞬間を切り取ることが本当の良さで楽しいものなのに。それにアカンかったらアカンかったで、流れに身を委ねるだけでいいのに。それならいろんな滞りがないかわけだし。それなのに気持ちをギスギスさせてまで好きとか楽しいと思うのだろうか。そうするとルールや危険を犯してまで競おうとする。そこまでして本当に良い写真なんて撮れるのだろうか。そう思う僕もエゴっぽいがね。
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