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撮り鉄ハイビーム問題

横浜駅に集結したたくさんの鉄道ファン。復刻塗装に変身した横須賀線の電車が彼らのお目当てだ。点字ブロックまで下がるよう促す放送を駅員がしていたが、撮ってる人たちは誰も耳を貸さなかった。そこで駅員が

ちゃんとルールを守っていただかないとハイビームで運転お願いしますね。

と言い放った。それに反感を買った鉄道ファンが暴言を飛ばしまくり、メディアに注目されることとなった。

ロザンの耳にも

その話題は、関西のお笑いコンビ「ロザン」の耳にも入った。菅さんが「宇治原さん、あれ見た?」という軽いノリでこの話題を振って、思うことや調べた話を披露していた。

横須賀線&総武線の電車

横須賀線&総武線E217系電車
丸みを帯び、地下線向けに前面非常扉を設置したデザインが特徴。
新型車投入により、数は激減している。

現行の横須賀線と車両が共通の総武線(快速)は明るい青色にクリーム色になっている。2010年代前半までは水色が紺色、向かって右手のJRロゴがされている部分が「E217」と紺とクリームのロゴマークが表記されていた。

撮影会のためだけにあの当時の姿に復刻し、変えられたものだったが、車両やりくりの都合でそのまま走ることになった。

復刻は珍しくないが…

京阪電車復刻塗装
2200系電車が2024年に「還暦」を迎えた記念。
数字体、社章も復刻。
阪急電車「Classic8000」
デビュー当初につけていた白い帯(前面下部)と側面窓上の「Hマーク」を復刻。

復刻塗装、復刻ロゴというのは全国各地で見られる。横須賀線と総武線に関しても、「あ、そういうやつね。」と鉄オタしてる僕は思う。しかし、調べると運転情報は公式の予告がなく、ゲリラで走っていた。その上、SNSの力があれば、あれだけ横浜駅に集結するわけだ。

ハイビーム、悪い?

撮り鉄が猛反対していたのは「ハイビーム」にされたというところ。クルマと同じように夜はハイビームにする方が安全。あのときも夜であったため、鉄道ファンがいようがいまいが、そうするのはごくごく自然と言える。

2014年ごろ、膳所駅で撮影した「草津線」
露骨にハイビームだが、「一応ギリ輪郭わかるからいいっしょ」と個人的に思ってた。

安全とはいえ、写真映えは劣ってしまう。ハイビームだと対象物の輪郭がぼやけてしまい、映りが悪くなってしまう。

雨でハイビームの琵琶湖線普通電車
雨が光ってて個人的に好き🥰

この1件を知るまで、僕は「ハイビーム」だろうが「ロービーム」だろうがどっちでもよかったし、見方によれば、「あ、ええやん」とも思った。そう考えているせいか、ハイビームでイラつく発想すらなかった。

ヨルシカの聖地巡礼のとき、越中国分駅に寄ったら、MVにはなかったワンマン列車用監視カメラが新設されていた。MVとは違う光景にはなるが、「安全のためならいいね」と思って楽しみ、誰もいないホームで撮りまくった。

ハイビームも安全のものと考えたら楽しい。ヨルシカの『負け犬にアンコールはいらない』が始まる瞬間は遠吠えの最中、心の中で電車のハイビームを点灯させている。見方によってはハイビームも好きなもんだ。(ヨルシカは蛇足やけど笑)


鉄オタの騒動は今に始まったわけではない。ただ、ロザンに注目されてしまうぐらい、波紋が大きく広がってる気はする。自分自身含めて、どうしてもレア車両を見かけたら興奮で理性飛ぶし、1番いいとこで撮りたい!と思ってしまうのが本能。ライブハウスの「モッシュ」「ダイブ」における狂気の雰囲気をどことなく重ね合わせたくなる。とはいえ、鉄道に限った話ではないし、反面教師として律していかなければ。好きなことで痛い目に遭いたくないし。

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Yuki(ゆうき)
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