合併直前、泉北高速にプチ乗車①(なんば→和泉中央)
1週間前、鬱晴らしに電車に乗ってぶらり。なんばまでやってきた。
なんば駅
なんば駅の地下からエスカレーターを駆け上がって、南海電車の乗り場へやってきた。
特急「ラピート」を始め、南海の車両が勢揃い。京都在住の僕にとって、物理的に距離感ある私鉄だ。
いつか沿線に住んでどんな空気感かを体感したい。列車に乗ってアドレスホッパーもしてみたいし、ADDress泊まってみたい。
そんな欲望を語ったところで2番のりばへ。「区間急行/和泉中央行き」に乗車する。行き先の和泉中央駅がある「泉北高速鉄道」はもうまもなく大きな変化を迎える。
泉北高速鉄道、合併へ
2025年4月1日に南海電車に吸収合併されることになった「泉北高速鉄道」。新路線名「南海泉北線」として新たな歴史を刻むことになる。会社またぎの「二重初乗り」が解消され、「なんば」から泉北ニュータウン5駅への運賃が安くなるのが最大のメリットだ。
泉北高速鉄道9300系
1本あえて逃して、乗るのは泉北高速鉄道所属「9300系」という最新車両。「SEMBOKU」というロゴとブルーのビジュアルが目印。
車体は南海電車の「8300系」と共通仕様。色や内装が違うだけでフォルムとモーターはほぼ一緒の兄弟だ。
内装は木目調にワインレッドの座席。南海電車が「おうち」のような落ち着いた雰囲気に対して、泉北高速は「書斎」のようで、シックでゴージャスな雰囲気だ。
「8300系」と「9300系」はいずれも2023年度「グッドデザイン賞」を受賞。初登場から8年製造され、デザインは新しくなるほどブラッシュアップされていて、最新のデザインである木目調と座席のデザインはかなり評価された。
合併後、どうなる9300系?
9300系も南海電車に仲間入りすることになるが、車体がほぼ同じというのを勘案するとデザイン統一が図られそうな気はする。あの書斎みたいな車内、僕はお気に入りやけど、どうなんのか…
中百舌鳥(なかもず)を通過して、泉北高速鉄道へ入る。泉北高速鉄道は踏切がなく、高架と地下、切り通しで造られている。今でこそ会社を跨いで異世界に入った感覚だが、4ヶ月するとその感覚が麻痺することになる。
和泉中央駅
和泉中央駅に到着。広いホームはどこかのドラマやMVに出てきそうな感じ。1年以上前に来たときからしばらくして、ホームドアが稼働し始めた。以前よりがっちりした印象に変わった。
泉北ライナー
着いてからしばらくして特急「泉北ライナー」が到着。金色という異彩を放つカラーリングが目を惹く。合併後も変わらず運行される予定で、車両が「泉北高速鉄道」から南海へ引っ越す形になりそう。
前にも1度この列車に乗った僕。2024年5月からカラーが変更され、今の方がイエローっぽくて、ブラックを多用してシュッとした印象。初代カラーの方が「ビカビカ」していた反面、スタイリッシュに変わっている。また窓のラッピングも剥がされて、景色が見えるようになっている。
最近ファッションを勉強している僕だが、電車も見せ方のよし悪しがあると思う。
「ゴールドラッシュのようにたくさんの人が泉北に来てほしい」というコンセプトそのままにイエローみをプラス。ブラックで引き締めて、泉北高速鉄道のブルーとゴールドのウェーブを入れる。
特急列車のスピード感や未来感を表現され、大きくイメチェンされた格好だ。
なかなかな余談だけども…