人が死んでからでは遅い!
暴言で物議を醸す一方で、子育て施策、コロナ対策、飲食店支援、児童相談所の問題ある保護の対応と謝罪など成果を上げ、いい手腕も発揮している兵庫県明石市の泉房穂市長。
そんな泉市長が動きを見せたのは「暴走水上バイク問題」。明石市内の海岸で水上バイクによる危険行為を繰り返している光景をマスコミが報道。これを看過できなかった泉市長は海上保安庁に殺人未遂容疑で刑事告訴した。
インタビューで泉市長は「人が死んでからでは遅い」と答えた。
泉市長が言ってることはもっともだし、最善なことだ。行政の多くはお金のことやら反対論やらでなかなか重い腰を上げようとしない、あるいはそれらに押し切られて反論できず頓挫することが多く、結果命が失われる事態や災害となったりする。
実際、この問題で犠牲者が出ていたわけではない。ただ、「殺人未遂」と重い責任を突き付けることと法整備が追い付かず無法地帯となってる水上の交通安全に一石を投じるように訴えた。結果それらの人々を一掃し、最悪の事態は免れた。
去年、ある情報番組に泉市長が生出演。明石市独自の飲食店支援やコロナ対策を語っているのを聴くと、ポジティブな本気とともに感情が多くこもってるのが気になる部分があると思った。
例の暴言の全貌では「市民のためやんか」と言ったり、先の問題も「ルールを守って楽しんでほしい」とヒステリックに物事を全否定してるわけではない。もちろん感情が過ぎるというのはリスクがあるが、行動力や実績も相まって、一度辞任したときも後援会の後押しで出直し選挙に立候補。当選して返り咲きを果たした。そしてまた、良い仕事をしている。今回もそうだ。
泉市長のぐらい大きな行動力ある人はなかなかいないと思うから、行政のあり方を良く変えるきっかけにはなる。とはいえ、反対論に向き合ったり、予算、根回しなどハードルが多いから、逆に変わりにくいのかもしれない。それでも、こういう良い志の人が増えたらいろんなところで代謝が良くなるのかも。良いきっかけであってほしい。