2つのラピート
ロックフェス「見放題」のスタッフとして行ってきた前後に乗り鉄も少ししてきた。今回は泊まり先に近い「なんば」から南海電車中心にいろいろ乗ってきた。そんな今回は看板特急である「ラピート」を2種類の乗車記。
泉北ライナー代走、ラピート
見放題前日にチェックイン。温泉に浸かって時間ができた。そこで期間限定の列車に乗ることに。
その列車というのが「ラピート」による「泉北ライナー」。高野山へ向かう特急「こうや」が脱線し、車両のやりくりが難しくなったため、比較的余ってた「ラピート」が一時的にこの列車専用を務めている。
あくまでも
あくまで「代走」、「ラピート」以外の特急に使われることは想定していなかったのか「泉北ライナー」「和泉中央」の表示はプログラムされていない。その代わり車体に「泉北ライナー 和泉中央⇆難波」と書かれた、金色のステッカーを貼っている。
まだまだ見られる暫定措置
他にも
車内にあるディスプレイはずっと「rapi:t」というロゴマークを表示
スーパーシート(所謂グリーン車)が普通の指定席扱い(720円のところ520円)
なんば駅のディスプレイは「4両」と表記。(ラピートは6両)
など対応しきれない暫定措置が多い。苦肉の策とはいえ、スーパーシートに割安で乗れる、オタク的には高野線と泉北高速鉄道での営業運転というレアさで嬉しい。「こうや」は復活し、「ラピート」も需要回復で元の本数に戻っているが、余るのを前提で製造したためかその姿はまだ見られる。
スーパーシートを格安で
やっぱりこうなると乗りたいのが「スーパーシート」。1+2列のゆったり配置。シート間はかなり広く股下70少しなら軽々伸ばせる。これだけの設備を200円安く乗れるのは太っ腹。
並走
何があったか分からないが2分遅れて発車。横では「急行/和歌山市行き」が並走してくる。
デパ地下で見つけた宮崎グルメ
ここで晩ご飯。駅に直結する「高島屋」で見つけてきた。悩みに悩んだ末、期間限定で出店していた宮崎地鶏の炭火焼きとチキン南蛮が入った弁当をチョイス。炭火焼きは炭の香りと塩辛さが強くてすごく美味しい。
景色たち
泉北高速へ。
中百舌鳥(なかもず)からは泉北高速鉄道へ。車庫のイベント展示、そのタイアップになる団体列車などで走ったことはあるが、ほぼ毎日走ることになるのは史上初。異彩を放つその姿は沿線では驚きを持って迎えられたのだろう。
車庫と新車の話題
光明池の車庫を過ぎる。
乗る直前にホテルでニュースを見ていると泉北高速の最新車両が報道陣にお披露目されていた。乗り入れ先である南海車両と共通設計ながらも、濃いめのブルーが際立つ分かりやすいビジュアル。8月のデビューが楽しみだ。
プレイリスト
和泉中央に到着
そうして約30分で和泉中央に到着。
関西空港駅を彷彿とさせる広い天井。違和感なかったりもする。
10年以上ぶりラピート
「見放題」挟んで翌日。まだ頭痛も少しあって帰っても良かったが、
せっかくなんば来たしこれでは終われん。
と南海電車で旅に繰り出した。
ちっちゃい頃以来
まずはおとといに続いて「ラピート」。今度は関空へ。ちなみに、乗るのは子供の頃以来で母方のおばあちゃんや母と乗っていた。珍しく僕のわがままみたいなのが叶った瞬間のようだった。そもそもおもちゃ買ってもらってたけども。
専用ホーム
「ラピート」は8番線の片側の9番のりばから。専用ホームだけあってかなり広々。ガラス張りで看板特急を魅せる工夫も。
たくさんの人、たくさんの言語
ホーム上にはたくさんのキャリーバッグを抱えた人たち。外国語もたくさん飛び交う。
やってきた「ラピート」。デビューから25年以上。この唯一無二のビジュアルは世界の玄関口だけに記憶に残るし、注目が高い。
それを生かしてなのかラッピングは非常に多い。「ガンダム」「スターウォーズ」LCC「ピーチアビエーション」KPOPグループ「SEVENTEEN(セブチ)」などいろんなコラボをしている。
レギュラーシート
「泉北ライナー」は「スーパーシート」だったので今回は「レギュラーシート(普通の指定席)」。この席もゆったりだが、訪日客や日曜ゆえの家族連れが多い。
ハプニング
ちなみに、僕の隣に男の子が座っていたが、いろいろいじくって席を回されかけて、親が止めに来た。こりゃピリつくけど、子どもぐらいは優しくいたいもの。
なんばを発車
乗り遅れがいたのか列車は2分遅れて出発。車内を見渡すとデッキに人が溢れかえっていた。座席指定してるのかしてないかは知らないところだが。
真夏の平野を疾走
それでも遅れを取り戻しに疾走。意外と遅れが回復できるもんだ。
αとβ
「ラピート」は「α」「β」の2種類。今乗ってるのは「β」という「停車タイプ」なんばを出ると
新今宮、天下茶屋、堺、岸和田、泉佐野、りんくうタウン
に停車。都市間輸送やラッシュの通勤輸送も兼ねている。
一方「α」は堺と岸和田を通過。都市と空港を直結することに重きを置く。なお、こちらは朝の関空行きと国際線到着が多い夜のなんば行きが運行されるぐらい。本数は少なめ。
関空もうすぐ
泉佐野から空港線へ。りんくうタウンを出ると連絡橋を渡る。海と快晴がなんともきれいだ。
空港行きでよく聴く
そんな中でお供したくなる『老人と海』。
はるか遠くへ
という歌詞は空港行きの列車ではよく聴いているし、「空の玄関口」という特性にマッチしていると個人的には思う。ただ本当はJRで「はるか」に乗った方が良いかもだけど。
その他のプレイリスト
その他にも夏っぽい曲や大阪のことを歌った『ファンキーヴァイブレーション』などをセレクト。
ザ、大阪な歌
大阪弁、大阪の地名の他、「清水の音泉(イベンター「清水音泉」)」というワードやFM802DJがコーラスするなど、リスナーとして関西人として個人的に好きな1曲。「フラカン」は関西人ではないが、なんかいい。
関空に到着
そうして1時間で関空へ到着。
ライバル同士が顔を合わせる。それでも、なんばへ向かう「ラピート」と大阪梅田、京都、滋賀南部へ直通する「はるか」で棲み分けられてる感。その上、苦難のコロナ禍を脱して、いい波に乗ってる気がする。