水臨とラッシュと寿な列車
倉敷市水島で夜を明かした。ここから今日は津山へ行って鉄道博物館を見に行ったり、南下して港を見に行ったりしに行く。
朝の水臨
ホテルから歩いて5分
栄駅にやってきた。昨夜に続いて「水島臨海鉄道」に乗り込んで「倉敷市駅」を目指す。
昨日とは違う1両の列車。でも、分かる人には分かるレトロなツートンカラー。「水島臨海鉄道」のルーツの1つである飛行機工場専用線が開通してから80周年を記念し、かつて走っていた旅客列車を再現したもの。
さらに「G7広島サミット」の前後に全国各地で行われる「関係閣僚会合」のうち「労働大臣会合」が倉敷市内で行われることにちなんだ宣伝も織り交ぜられている。日本でサミットが行われるときはかなり盛り上がりを見せるが、サブイベントでもこういう感じなのだろうか。
この時間というのは、JRから工場へ通勤が多くなる逆方向が多い傾向。かなりゆったりした印象でキャパシティの小ささも問題無い。
工場地帯、住宅街と進み、終点手前ではJRと並走。そして倉敷市駅に着いた。
9時なのに
ここからは山陽線に乗って岡山を目指す。
ホームに降りてみるとかなりの人。時刻は9時手前。見た感じ、大学生ぐらいの人がたくさんいたし、時節柄「18きっパー」も多いものの思われる。こういう光景は東海地方の東海道線でも見られ、乗降はかなり苦労する。
道中では「スーパーやくも色※」と呼ばれる紫色を纏った「やくも号」とも出会った。駅にはカメラを向けたファンも多数。ビデオで見まくった僕にとっても懐かしいカラーリングだ。
縁起の良い列車と桜ソング
岡山までやってきてここからは「津山線」で北上し、津山を目指す。
9番のりばに止まっていたのは「キハ47」と「キハ40」のミックス。4日を通して3度目となる今回は初めて「キハ40」に出会した。元から1両で片開きが特徴的。「キハ40」で十把一絡げにすることも多く、個人的にも「キハ40ファミリー」と表現することもある。基本的に顔が一緒だもの。
さらに乗る列車は「ことぶき」という快速列車。津山線経由で岡山と鳥取を結んだ急行「砂丘」の津山から南半分を継いで設定。「県下第3の都市」と県庁所在地を直結している。普通列車と交互に運転することで途中駅の需要に合わせながら、都市間輸送を果たしている。
岡山を出発して最初に止まるのは「法界院駅」津山線途中駅では唯一「IC対応駅」。ここで降りた人も多かった。
序盤はストレートな線路でかなり飛ばしていく。
中盤には中国山地へ分け行っていく。カーブが多く、車両もハイパワーというわけではない
崖の近くになるとこんな風にスピードがかなり落ちることがある。僕が幼いときにテレビを見ていると列車が落石によって脱線している姿を見たことがあった。後から図鑑で見たカラーリングからこの津山線を走る列車だったと分かった。「政令市」と「中核市」を結んでいる大事な列車とは言え、道中は過酷な環境だと言えるし、当路線最大の悩みなのだろう。
福渡駅に到着。この駅を始め、「神目」「亀甲」「金川」「誕生寺」と縁起の良い名前の駅名が多く、これらが「ことぶき」と名付けられた理由になっている。
弓削駅。故郷に住んでいたとき、この苗字がやたら多いなぁと感じることがあった。小学生で出会った顔見知りの先生、中学で同期だった男女2人といて、本で知ったこの駅名がなんとなく身近だったりする。という個人的なエピソード。
桜だらけの津山線
そんなことより、この列車で聴いた音楽は「桜ソング」を多数チョイス。
これは津山線界隈に桜の名所が点在していることにちなんだ。列車からは撮り損ねた桜らしき咲いているのも見かけた。そんな繋がりで「KANA-BOON」の『さくらのうた』やそのシリーズ、『春泥棒』『双葉』ラジオの春のキャンペーンソングだった『AOZORA』など春っぽいのでたくさん聴いてきた。観光列車「SAKU美SAKU楽」もそんな風景に彩りを添えてくれる。
列車は約1時間で終点津山へ。
さっき来た岡山方面を始め、鳥取方面、姫路方面、新見方面へ分かれる「ジャンクション」。
さらには兵庫、大阪方面の「ハイウェイバス」も出てるなど交通の要衝として栄える歴史が垣間見える。
そんな津山では「まなびの鉄道館」に行ってきた。見られなかったところもあったし、少し駅から離れてはいるが、貴重で個人的にゆかりある車両もあったりなどかなり楽しめた。