降板劇から聴いてみたラジオ。
TBSラジオ朝の番組『生島ヒロシのおはよう定食』同ラジオはじめ、全国33局とハワイのラジオ「KZOO」で放送の『生島ヒロシのおはよう一直線』。これら2つのメインパーソナリティ「生島ヒロシ」さんが1月27日放送分をもって降板となった。
とTBSラジオは発表。生島さんのコメントでもセクハラやパワハラがあった旨を認めている。
関西では「ラジオ大阪」がネットしていて、名前だけ聞いたことがあるだけだったが、生島さんが出演する再春館製薬所の漢方薬「痛散湯」のラジオCMはネットされてない局でも耳にしたことがある。「関東のラジオスターの1人」という印象もあったのとCMの語り口が心地よくて気に入っていた。
「おはよう一直線」聴いてみた。
リスナーではなかったが、あまりにも気になった僕は、降板前最後となる1月27日放送を聴いてみた。1人語りで新聞記事を紹介したり、スポーツの話題、インフォマーシャルなど至って普通に進行していた。
森永卓郎さん
放送翌日に亡くなった「森永卓郎」さんも6時台に電話出演。「フジテレビ問題」に対してコメントしたり、自身の病状を伝えるなど最期まで精力的に活動していた姿が印象に残る。
聴いて思ったこと。
聴いていて思ったことを挙げるとこんな感じ。
気象予報士に「ちゃん付け」はフレンドリーすぎひん?
サプリのインフォマーシャルにおけるスタッフに対するイジリがギリギリ感。
ニュースのコメントの仕方が少し荒っぽく、掛け合いがないのが物足りない。
過ぎるぐらい自由で荒っぽいしゃべりで何かツッコむ人がいなさすぎることが気になった。リスナーの投稿も最後にあったが、共演者が何かツッコむこともない。こういう環境が降板に繋がったのではと考えた。
コンちゃんと比較してみた。
生島さんと比較してみたのはMBSラジオ『こんちわコンちゃんお昼ですょ!』。「コンちゃん」こと「近藤光史」さんをメインに日替わりパートナー2人とともにおしゃべりしたり、ニュースを斬ったり。
そんな、コンちゃんも歯に衣着せぬ発言で物議を醸したり、失礼な言動をとることが多い。
毎週金曜日には「エンタメコンちゃん〜コンちゃん今週の珍プレー好プレー〜」と題して、放送週5日間であった印象的な場面をリスナーの投稿と実際の音源などで振り返っていく。珍プレーの“告発”はかなり多く、実際に聴いてみると「なにしてんねん笑」と言いたくなる。こういうコーナーがあって、支えられてると個人的には思う。
ツッコみと信頼
パーソナリティにはいろんな人がいる。長く続けたとはいえ、長年の不満で、青天の霹靂の事態が起こるもんだ。関西の場合は「ツッコむ」という文化が当たり前だし、1人語りであっても、リスナーやスタッフのツッコみがあって信頼が成り立つと関西人の僕は思っている。関西とは違う物足りなさも感じる。
「代打の神様」片桐さん
降板翌日の放送も聴いた。生島さんに代わって登場したのはフリーアナウンサー「片桐千晶」さん。元秋田テレビアナウンサーでTBSラジオでは『ONE-J』『荒川強啓デイ・キャッチ』などレギュラー番組をいくつか担当している。
片桐さんは緊張されてたそうだが、そんなことを1ミリも思わせないぐらい安定していた。気象予報士長谷部愛さんとの掛け合いは和やかだし、専門家への電話インタビューで回線不良があっても話の整理をする時間稼ぎで難なく乗り切っていた印象だった。ラジオの世界でも「代打の神様」とよく言うが、片桐さんはそんな言葉がピッタリ。後任候補としても非常に好感触だったと思う。
普段聴かないラジオの降板劇からいろいろ思うことを綴ってきた。どんなに長く続いていても、面白かったり、つまらなかったり、いい悪いはある。どんなに歯に衣着せぬ言い方でも聴いてる番組は面白く感じて、気づけば習慣化している。
そんな習慣が突然崩されるようなことも他人事ではないけども、代打という新しい刺激も実はいいとも思う。