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静けさ漂う、夜の京都

観光シーズンでたくさん人が押し寄せる京都市内。「オーバーツーリズム」「観光公害」と呼ばれ、むしろ行く気が削がれてしまう人が多いことだろう。しかし、夜は意外に穴場だったりする。誰もいない夜の嵯峨野界隈を列車で巡った。

阪急を降りて

阪急嵐山線
「ちいかわ」の「うさぎ」を掲げている
駅舎

阪急電車で嵐山へやってきた。他の駅の白色蛍光灯とは異なり、ここと隣の「松尾大社駅」は暖色。まるで「千と千尋」のよう。

嵐山を歩く

ポートレートで

嵐山をてくてく。

夜の渡月橋

昼とは打って変わってのまばらさ。比較的ゆっくりできる。

閉店ガラガラになった界隈
昼間とは全然ちゃう。

ただ、土産物屋は全て「CLOSE」。
そりゃ誰も来んわ。と、思う反面、僕はこれだから楽しめる。人混み嫌いには打ってつけ。

誰もいない映えスポット

「嵐電」こと「京福電鉄」の嵐山駅。阪急と同じ名前だが、渡月橋挟んで徒歩10分。少し遠い。

タリーズもクローズ。

嵐山駅の名物「キモノフォレスト」。昼間はたくさんの観光客、インスタグラマーで押し寄せる。夜も夜でいい感じだが、誰も目もくれない。

嵐電に乗って

ディスプレイの右の時計はレトロ仕様。
むっちゃ「鬼滅」感。もしくはYOASOBIの『大正浪漫』感。

「嵐電」に少し乗っていく。昼間はバディような2両がほとんどだが、この時間は1両でも事足りる。

やってきた「四条大宮行き」。車両は「モボ21形」というレトロモデル。2両しかいないうちの1両に偶然出会えた。

中身はグリーンとレッド系の座席に木目。阪急電車を思わせるが、昔の電車はだいたいこんなんだった。阪急だけが頑なにブランドとして守った結果、「めっちゃ阪急に見える」だけ。企業努力ってやつ?

それは置いといて、夜の嵐電へ繰り出す。外国語が飛び交う昼間とは異なり、かなり静かでほとんどは地元の日常利用客だ。また1両でもキャパシティに余裕がある。

北野線へ

6分乗って降りたのは「帷子ノ辻かたびらのつじ駅」。

この駅から「北野線」の「北野白梅町」行きに乗り換える。「龍安寺」「仁和寺」「北野天満宮」と言った寺社仏閣が多い他、「立命館大学」の通学路線でもある。

1駅だけ乗って降りたのは「撮影所前駅」。嵐電で一番新しい駅で、「東映京都撮影所」があることが名前の由来。「映画村」にも行くことができる。

嵐電→JR

JR太秦駅

ここから歩いて5分足らずで向かったのは「JR太秦うずまさ駅」。「撮影所前駅」開業により、JR嵯峨野線との乗り換えがしやすくなった。

ゆったり嵯峨野線

221系「普通/京都行き」

夜の嵯峨野線もこんな感じ。京都駅からの下り列車は空席がないが、京都駅へ向かう方はどこも座れる。前から4両目もご覧の通り。

混雑緩和の切り札(?)

京都駅に着いて、最近できた「混雑緩和の切り札」と言われるアレを見にいく。

そこにいたのは2体の「忍者」。ホーム西側の端っこにフォトスポットを設置して、偏りやすい観光客をバラそうとする作戦なのだとか。

見つめる先に…

柱の一部には「忍者参上!」を4言語(中国語2種類)や手裏剣マークの足跡で誘導している。


夜の嵯峨野エリアは比較的まばらで散策しやすい。土産物屋が全て閉まってしまうぐらいだ。

叡山電車の観光列車「きらら」
もみじが売りの沿線に因み、パノラマ仕様になっている。

今の時期は紅葉が見頃で、「叡山電車」に人が集まりやすいのかも。「もみじのトンネル」は一度は見てみたいし。

敬遠したくなる人混みは昼間ぐらい。それ以外の時間を狙えば意外と穴場だ。今度は冬夜の「叡山電車」を狙ってみるかな。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。