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落ち着きないけど、博識で愛されてる、アナウンサーとYouTuber

ABCラジオ『朝も早よから柴田博です』という番組が2024年10月からスタート。柴田博アナウンサーというクセ強なキャラが名物のベテランが久々に生番組レギュラー。ネットニュースでも記事になるほど。そんなこのラジオを聴いてると
「こういう落ち着きない人って愛されるんよなぁ」
と思うことがある。

柴田博アナ

柴田アナはABCテレビ入社33年目。『おはよう朝日です』『ワイドABCDEエービーシー で〜す』といったテレビの情報番組や多数のラジオ番組で活躍。アナウンサーらしからぬ落ち着きない喋りや珍プレー、就活や生中継でのやらかし談が人気。リスナーから「ピロシ」という愛称で親しまれる。

ピロシ語録

初回放送を聴いてみると、落ち着きない柴田アナのキャラはやっぱり朝でも変わらない。あまりにも勢いがあるから寝ぼけた頭には強刺激。「ピロシ語録」も早速飛び出す。

  • 「柴田の柴は“紫”の糸を木に、田は“男”から力を取って…(フルネームの漢字を説明)」

  • 「ピロフェッショナル(柴田アナの役職が「アナウンス部プロフェッショナル」だから)」

  • 「ハバアーgood ひろし(Have a good dayをもじって?)」

この3つを後続の番組からの「お疲れ様でした」のついでに軽くいじられていた。

実は計算?

とはいえ、雑にやってるようには聴こえない。歯切れはいい方だし、リズミカルに喋ってる。インタビューの聞き手もなんか楽しそう。社会の教員免許を持っていて、歴史を中心に博識さもあり
「実は計算ちゃいます?」
「すごく巧妙」などと別のラジオで言われているほど。言われてみると、そういうキャラでこれだけそつなくこなせるのは常人離れしてる感があるかもしれない。

思い出すあのYouTuber

落ち着きがないけど、喋りが上手くて、知識ある人はなんか惹かれるものがある。それで似てる人がYouTuberにもいる。

それが西園寺さん。関西弁で落ち着きない喋りをしていながらも、鉄道、飛行機、バス、船など公共交通、地理、観光分野などに精通。「鬼ごっこ」や「ドッキリ」で見せる策士ながらも、大事なとこで詰めが甘いキャラや乗り物移動をエンタメに昇華させるチーム西園寺の編集技術が多くの人を楽しませる。60万人のという登録者を誇る。

開設から初期、中期の動画はそれこそ落ち着きなくて喋りも雑。しかし、経験を重ね、人気を得ていくにつれて独自の「西園寺節」が作られて、うまくなってる感がある。個人的にはふるさとでの高校通学に使ってた電車を紹介されたありがたさもあるけども。

こういう人が愛されるかも。

2人とも落ち着きがないながらも、なんか愛されていて、計算されているようなところが垣間見える。落ち着きがある人が信頼されやすいが、落ち着きがない人でも、喋りのうまさや知識量、共感力で愛される人はよく見る。言い換えれば「素のまんま」で自分を表現している。

真逆の僕

僕からしてみると真逆で慌てふためくとどうしても隠したくなるプライドが強い。対して、鉄道のことや音楽、おいしいもの、時事ネタまでいろんなことを吸収し、ゼミの飲み会で仲間の1人に「なんでそんな博識なん?」とまで言われたことがある。この点は2人に共通する。だが、嫌われるのを恐れて口は閉ざすことが多い。それなのに嫌われてるかもしれない感覚は拭えない。

慌てることはプライドで影を潜め、西園寺さんレベルの博識も閉ざす僕。柴田アナのラジオを聴いてみると人間らしく生きるヒントはあるのかなぁ。なんせ「ピロフェッショナル」もとい「プロフェッショナル」だもの。

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Yuki(ゆうき)
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