0006 スペースとポジショニングの概念
はじめに
こんにちは。
ここ数日、日付がまわってしまい、毎日投稿が若干ずれてしまいましたが、何とか継続できています。
今回は、「スペースとポジショニングの概念」というタイトルで、自分自身のサッカー理解を深めるためのアウトプットとして投稿しました。
「サッカーはボールゲームではない」という視点から、考察を進めていきます。
サッカーとは?
「サッカーとはどのような競技ですか?」という質問に対して、あなたならどう答えますか?おそらく様々な答えが返ってくると思います。
私は、「チームメイトと協力し、集団で闘うスポーツであり、人を成長させ人生を豊かにするもの」と考えました。また、サッカーコーチのコーチをされている倉本和昌さんの言葉を借りると、「サッカーは闘いである。ゴールを奪うためにスペースと時間を取り合う闘い、ゴールルートを作る主導権を奪い合う闘い、しかも集団で」と定義づけられます。
そして、「サッカーの本質・目的はゴールを決めること(またはは防ぐこと)」と捉えた場合、
・ボールと主導権を握り、意図的にゴールチャンスを作ること
・安定したビルドアップで、相手の第一DFラインを超えること
これらを体現するために、ピッチ上の11人が自然とそのためのポジショニングがイメージできている状態が理想的です。
スペースの概念
サッカーは、縦105m・横68mのピッチ上で22人の選手が「混ざる」、攻守のフェーズが「切り替わる」競技です。そのため、ピッチ上の「スペース」は常に流動的であり、ピッチ上に「スペースがない」ということは本来あり得ません。プレーをしていて「スペースがない!」と感じるのは、相手のプレッシャーを受けるなどでスペースが見えなくなっているからです。
状況に応じて、「味方の位置・相手の位置・フリースペース」を見ることが重要になってきますが、ボールを保持し、相手のプレッシャーを受けながらこの3つを知覚することは容易ではありません。
であれば、もしチームとして選手のスタートポジションが決まっていたら、その分ボール保持者のストレスが軽減されることになります。つまり、ポジショニングとは、味方を助ける重要な戦術行動であるということです。
ポジショニングの概念
以前の投稿で、ポジションについて記述しました。
「ポジション=役割」であると定義しましたが、「ポジショニング」については、次のように定義づけてみます。(こちらも倉本和昌さんの影響を強く受けた考え方です)
ポジショニングとは、ゴールルートを作るため、または相手のルートを遮断するために、直接・間接的に自分、味方に有益を与える場所に立つ、もしくは現れること
サッカーは足でボールを扱う競技ですからどうしてもボールスキルに目がいきます。しかし、「サッカーはボールゲームではなく、スペースを奪い合うボードゲームである」というように、スペースやポジショニングに対しての捉え方や考え方がチーム内で揃ってくると、プレーの意思決定がよりスピーディーにかつ戦術的になっていくでしょう。
まとめ
とはいえ、自チームでもやはり、「自分がボール受けやすい・受けたいところに立つ」選手が目立ちます。または、「試合状況に関係なく、自分がしたいプレーをするための立ち位置を優先してしまう」選手もいます。
そこで、今日のU16のTMでは、試合前にこのようなポジショニングの重要性と立ち位置を整理するため次のような話をしました。
・攻守が切り替わるとき、いち早く適切なスタートポジションに立つ
・ボール保持時には、ピッチに幅と奥行きをもたらす位置
・ボール非保持時には、DF4-MF4の守備ラインを形成しコンパクトな陣形を形成できる位置
一朝一夕にはいきませんが、これからも自分が学んだことを生徒にもアウトプットし続け、生徒も自分も共に成長できる関係性を築いていきます。
それでは、ありがとうございました!
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