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FAIの評価を徹底解説!

FAIとはFemoroacetabular impingementの略語で、若くて活動的な患者によく生じる疾患と考えられており、大腿骨近位部と寛骨臼の間の異常な接触が生じます。


私の経験ではサッカーやゴルフを日常的に行われている方に多い印象があります。また、日常生活では車の乗り降りやトイレの着座、立ち上がり時に痛みが出る方もいます。

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FAIを持つ患者は股関節痛が生じ、股関節の機能低下を引き起こすことが多いです。また、大腿骨近位部と寛骨臼の異常な接触は、変形性股関節症を引き起こす可能性があり、軟骨粗面の損傷を進行させると考えられています。


そのため、FAIが存在する場合、股関節の機能改善だけでなく、将来の股関節の変形予防のため、FAIは出来るだけ早期に発見し、評価・介入する必要がある疾患と考えられます。


今回は私が実施しているFAIの評価方法について、画像所見と身体所見の観点から、記載していきたいと思います。


1.FAIの3つのType

FAIにはPincer type、Cam type、混合 typeの3つのタイプが存在します。

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Pincer type:寛骨臼が大腿骨頭を覆う量が過大となっている状態
Cam type:大腿骨頭頸部接合部の平坦化または凸部となっている状態
混合 type:PincerとCamの複合タイプ


Type別の発生頻度については様々な報告が存在します。

Cam typeが47.6%と最も多く、続いてCamとPincerの複合typeが44.5%、Pincer typeが7.9%であったと報告しているものやFAI患者の85%はCam typeとPincer typeの両方が存在する混合typeと推定しているものもあります。


FAIの発生頻度については、評価基準が異なるため論文ごとによる差異があります。CamとPincerどちらのTypeでも基本的にセラピストが行う評価は似ているので、私は分類をそこまで気にしてはいません。


CamとPincer Typeをイメージするために、こちらの動画がわかりやすいので是非ご覧ください!


2.FAIの画像所見

まず始めに注意して頂きたいことは
・画像所見が認められるからFAIが生じている
・画像所見が無いからFAIは生じていない
という考えは危険ですので、今すぐに捨てて下さい。

2016年に発表されたFAIに関するWarwick Agreementでは、FAIには症状、臨床所見、画像所見の三要素が必要であると報告されています。


そのため、画像所見はFAIの可能性を検討するための1つの評価方法として捉えておく必要があります。


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