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扁平足は改善するのか? 運動でどこまで改善する?

人間の足部は複雑な構造をしており、さまざまな組織がそれぞれの機能を果たすことで、身体が支持されています。


そして、足部の骨・靱帯・筋が内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチを形成します。これら、3つ個々のアーチの働きも大切ですが、協調的なアーチの関係性も大切になります。


足のアーチの構造と動きの変化は衝撃吸収、体重伝達、移動中の推進力の提供などの足部機能に不可欠です。また、足底腱膜などの軟部組織と合わせた弾性特性により、床反力を吸収し、分散させることができ、筋骨格の障害や損傷のリスクが軽減されます。


これらの特性により、歩行中では、足部は着地時に柔らかく変化し衝撃吸収を行い、力のエネルギーを蓄え、蹴り出し時には硬く変化し、エネルギーを放出することで効率的な蹴り出しに寄与しています。


しかし、足の裏全体がほぼ完全または完全に地面と接触している状態である扁平足になるとアーチ機能が失われ、身体支持の機能や歩行時の衝撃吸収、効率的な蹴り出しが行えなくなる可能性があります。

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