Short foot exersiseについてどこまで知っていますか? ~効果・実施回数・適応~
足は人体の5%の面積しか占めていませんが、足裏の感覚から得られる求心性の感覚によって姿勢を制御し、バランスを維持するための安定性を提供し、衝撃を吸収します。
足部に多彩な機能があるため、何らかの影響によって足部形態が変形したり、外傷・障害が生じ機能が低下してしまうと、身体に大きな影響を与えてしまいます。
例えば、足部形態の変化として有名なものでいえば「扁平足」があると思います。扁平足は足部が回内し、内側縦アーチが低下し、土踏まずが無いような状態になります。
扁平足の有病率は18-25歳(インド人)では11.25%、また別の報告では成人の有病率は2~23%と報告されています。
扁平足の基準として確立されたものはないため、有病率に差はありますが10人に1人程度は扁平足が存在している可能性があるので、少ない有病率ではないと思います。
扁平足が存在すると、足部形態が変化するだけでなく、さまざまな問題と関連すると考えらています。
しかし「母趾外転筋が萎縮するから、扁平足が生じるのか?」「扁平足が生じるから、母趾外転筋が萎縮するのか?」はわかりません。バランス能力や足部回内、歩行機能についても同様です。
また、足部回内が生じると二次的な障害にも繋がる可能性が考えられています。特にスポーツ活動において、長時間の回内や過度の回内が生じると、オーバーユースによる障害が引き起こされる可能性が考えられています。
そのため、扁平足のような足部が回内し、内側縦アーチが低下しているような状態を放置することは避けなければなりません。
臨床では、このような問題を解決するため、足底内在筋のトレーニングを実施する場面が多くあります。そこで、今回の記事では足底内在筋のトレーニングとして実施されることが多い「Short foot exersise(SFE)」について、詳しく解説していきたいと思います。
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