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フットコアシステム
人間の足部は多くの関節と複数の自由度を持つ複雑な構造を呈しており、静的な姿勢や動的な活動において重要な役割を果たしています。
足部には
— 北山佳樹@エコーと足部が大好き (@PtGekikara) January 26, 2020
107の靭帯
26の骨
19の筋肉
33の関節が存在しています
これが協調し、人間の体を支えています❗️
「足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である。」
レオナルド・ダ・ヴィンチ
pic.twitter.com/f8E1i38pVH
立位時には、足部全体で体を支持しています。歩行時では、足の接地時に可動性を高め、負荷を軽減させる役割と蹴り出しの際に足部を硬くし安定性を向上させることで、効率的な歩行が出来るようになります。
また、足にはバネのような特性があり、足を踏み出すたびに弾性エネルギーを蓄えたり放出したりします。これは、足部内在筋および外在筋によって制御されるアーチの変形によって行われます。
この足部の様々な働きは足部アーチが存在するからと言っても過言ではありません。
今回の記事では、足部のアーチの進化について考え、足部コアシステムについて考えていきたいと思います!
1.足部アーチの進化
類人猿のような足の構造から人間のような足部構造への進化は、陸上での二足歩行を主体とした運動習慣への移行を反映していると考えられています。
類人猿と人間の足部の違いとしては
(1)肥大し内転する母趾
(2)短縮した小趾
(3)mid-tarsal breakを防ぐための足根骨の圧縮と再配列
(4)内側縦アーチの存在
などが挙げられます。
これらの足部の特徴により、効率的な歩行(移動)やランニングなどを行うことができます。つまり、地上生活に適した足部への進化と考えることができます。
この進化中でも、やはり重要になると考えられるのは「足部アーチ」の獲得です。足部アーチが存在することで、足部にバネを作ることができ、歩行やランニングに重要な役割を果たします。これらのバネを構成する要素として、内側縦アーチ、アキレス腱、足底腱膜やバネ靭帯が含まれます。
このバネ構造があることで歩行またはランニングの接地時には、内側縦アーチを平らにすることで、足部に生じる衝撃を緩衝、伸張した弾性組織にエネルギー蓄えることができ、蓄えたエネルギーを蹴り出し時に放出することができます。(ウインドラスとトラス機構が大切)
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