肩関節脱臼にどう介入する? ~エコーからわかること~
肩関節脱臼は一般的にスポーツ活動中や転倒・転落などによる外傷により発生することが多いです。発生率は一般人口において、10万人中おおよそ29人と報告されていますが、若年者では10万人中おおよそ98人と報告されており、”比較的若年者では発生率が高い”傾向にあります。
一度肩関節が脱臼し、構造的・機能的な破綻に対して適切なアプローチを行わないと、肩関節の不安定性が残存してしまいます。また、不安定性が残存している場合、再脱臼が生じやすく、不安定性を訴える割合は26~100%と報告により様ですが、介入初期でかなり繊細なアプローチが重要になります。
では、”なぜ肩関節は再脱臼が生じやすいのか?”という事や”アプローチはどのように進めたらよいのか?”の2点について、この記事では記載していきたいと思います!
まず始めに肩関節脱臼が生じる原因について考えていきましょう!
1.肩関節脱臼が生じる原因
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