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足関節の背屈制限は前方組織と後方組織の両方から影響を受けます。足関節後方組織が短縮していたり、癒着が生じていると足関節背屈時に距骨が後方に動かず(滑り・転がり)、足関節背屈可動域制限が生じます。
SEBTは中心から8方向(前方・前内側・前外側・内側・外側・後方・後内側・後外側)に非軸側下肢を最大限リーチし、姿勢バランスを評価する課題です。
足関節捻挫は日常生活やスポーツ関連障害で最も多い疾患です。基本的には足部が過度に内反することにより、受傷することが多いです。約90%で前距腓靭帯(以下:ATFL)が損傷すると報告されています。
足底腱膜炎は「人口の約10%に発症する」と報告されており、特に、40~50歳代に多い疾患です。10人に1人の割合で発症すると思うと、意外に多いですよね。
足関節捻挫は急性スポーツ外傷であり、スポーツ関連外傷全体の約14%を占めています。足関節捻挫では、前距腓靭帯や踵腓靭帯、腓骨筋、腓骨・距骨・立方骨の剥離骨折など多くの組織が損傷する可能性があります。
足部において、最も多い障害は足関節捻挫です。足関節捻挫は日常生活、スポーツ活動など幅広い生活場面で生じます。足関節捻挫では、足関節外側の安定性に関与する、前距腓靭帯(ATFL)と踵腓靭帯(CFL)が損傷します。
人間の進化として一番の特徴は「直立二足歩行」の獲得だと思います。二足歩行を獲得することで、移動に使っていた前足(両手)を自由にすることができ、両手を使って道具を作り、脳を高度に発達させて言葉を話し、文明を築いたと考えられています。
足部には骨が28個(両側で56個)存在し、多くの関節を形成しています。関節が多くあることで、足部の小さな動きを可能としており、不整地への適応や複雑な動きを可能にしています。 今回の記事では、足部に多数ある関節のなかでも、最も重要と考えられている「距骨下関節」の解剖を掘り下げて考えていきたいと思います。
皆さんは足部の運動として、どのような運動を実施していますか? 臨床で一番用いられている運動として、タオルギャザーやショートフットエクササイズが多い印象があります。
足関節捻挫を繰り返すことで生じる障害が慢性足関節不安定症(以下:CAI)と考えられており、初回捻挫の約30%にCAIが生じると報告されています。また、CAIは将来的な変形性足関節症に繋がると報告されています。
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足底内在筋は足部の動的な安定化機構として重要な役割があります。足底内在筋の1つ1つは小さな筋肉ですが、協調して働くことで、足部には欠かせない機能の多く提供しています。
立方骨は足根骨の中でも重要視されている骨になります。解剖学的に見ても、比較的多くの骨と関節を形成しますし、筋肉の起始停止、足部アーチを考える上でも重要になります。 外側縦アーチでは立方骨はKey stoneであり、足部アーチの変形や足部外側に疼痛が生じている場合、着目されることが多いです。 しかし、立方骨に着目される一方で定量的な評価が無く、セラピストの経験や知識から、評価・介入されることが多い状況です。 エビデンスはありませんが、今回の記事では私が臨床で実際に行ってい