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前回の記事で臀部の疼痛や痛みは梨状筋症候群からより包括的な概念である、”深殿筋症候群”というと言葉が用いられるようになってきていることを紹介しました。 なぜ?深殿筋症候群が用いられているかというと、臀部の疼痛は梨状筋だけでなく、深層外旋6筋や線維性バンド、坐骨大腿部の病態など多くの原因があるため、”梨状筋症候群=臀部の疼痛”というか考え方では、症状を説明できない場合もあるためです。 今回の記事では、深殿筋症候群の概念や共通する症状を知っている前提で、それぞれの各論について
立方骨は足根骨の中でも重要視されている骨になります。解剖学的に見ても、比較的多くの骨と関節を形成しますし、筋肉の起始停止、足部アーチを考える上でも重要になります。 外側縦アーチでは立方骨はKey stoneであり、足部アーチの変形や足部外側に疼痛が生じている場合、着目されることが多いです。 しかし、立方骨に着目される一方で定量的な評価が無く、セラピストの経験や知識から、評価・介入されることが多い状況です。 エビデンスはありませんが、今回の記事では私が臨床で実際に行ってい
凍結肩や癒着性関節包炎などの用語は広範囲に使用されていますが、現在の ISAKOSガイドラインでは”凍結肩”という用語の使用を支持しており、癒着性関節包炎は推奨していません。そのため、今回の記事では凍結肩に統一して記載していきます。