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足関節背屈可動域制限が生じると、日常生活に制限が生じたり、スポーツ活動における障害の原因になったり、足部の変形に繋がったり、多くの制限や障害に関与します。 足関節は脛骨、腓骨、距骨の3つの骨から構成される関節であり、脛骨と腓骨が作る天蓋に距骨がはまり込み安定性が得られる関節です。 しかし、背屈可動域制限が生じていると、距骨がしっかりと天蓋にはまり込むことが出来ません。そのため、足関節が不安定となり、日常生活の制限やスポーツ障害などに繋がってしまいます。 今回の記事では、
肩関節の疼痛や可動域制限を考える上で大切な神経が2つあります。それは、肩甲上神経と腋窩神経になります。肩甲上神経は多くの組織に分布するため、肩関節の疼痛や可動域制限に関与すると考えられています。
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歩行時にアキレス腱外側に疼痛が出現している症例に対して、介入前後の歩行動画を提示させて頂きました。 今回の記事では、私がこの症例に対して考えた「3つのステップ」について、まとめていきたいと思います! それではいってみましょう! 1.何を考えたのか?考えるにあたり、問診と動作観察が重要になります。 1-1.問診問診はかなり重要です! 今回行った問診の内容はこちらです! ・どこが痛いのか→アキレス腱外側~外果 ・いつから痛いのか?→2w前 ・痛みは2wで落ち着いたのか
小胸筋に問題が生じると、肩関節屈曲の可動域制限やインピンジメントにより疼痛が出現することが多いです。そのため、肩関節に対して介入するにあたり、小胸筋は必ず評価-介入するといっても過言ではないと思います! では「なぜ?小胸筋に問題が生じると肩関節屈曲の可動域制限やインピンジメントの症状が出現する」のでしょうか?
膝関節の安定化に関与する組織は筋肉や半月板、関節包、支帯、靭帯などさまざまです。 今回は膝関節内側側副靭帯(以下:膝MCL)の機能解剖について、記載して生きたいと思います。 それでは、膝MCLについて行ってみましょう! 1.膝MCLの解剖みなさん、膝MCLの解剖の印象はどんな感じですか? おそらく、こんな感じのイメージの方が多いと思います。 このイメージは間違っています!!! 実は靭帯は関節包が肥厚した部分なので、このように単一で存在しているわけではないです。また、
変形性膝関節症(以下:膝OA)や変形性股関節症(以下:股OA)の方に臨床で出会う機会は多いです。特に、変形性膝関節症の方は2500万人いると考えられており、日本の人口の1/4ということになります。 変形性関節症では局所の解剖・運動から見ていく視点も大切ですが、全体像を把握することも重要です! 例えば、足部が回外していると、膝関節は外側へ移動しやすいですし、足部が回内していると膝関節は内側へ移動しやすいです。運動連鎖の観点から、1つの関節が他の関節に与える影響は大きいです。
アキレス腱は人体最大の腱であり、とても強靭な組織です。その一方で、アキレス腱断裂やアキレス腱周囲炎、付着部損傷など障害がとても多い部位でもあります。 今回はアキレス腱の基礎的な機能解剖を中心に記載したいと思います! 1.アキレス腱とは?アキレス腱は腓腹筋とヒラメ筋(足底筋)から構成される人体最大の腱で、腱鞘は存在なく、パラテノンという結合組織で覆われています。また、腱はコラーゲン線維から構成されているため、基本的には硬くて・伸びにくい組織です。 靭帯最大で強靭な構造であ
足関節背屈可動域制限が生じると「歩行障害」「外反母趾」「日常生活動作の支障」が出現します。
足部には19の筋肉、26の骨、33の関節、107の靭帯が存在しています。つまり、それだけ足部は細かい動きが必要で人間の構造において重要と考えることが出来ます。 この記事では足部の基本的な事項を書いていきます。 1.足関節の解剖学足関節は脛骨、腓骨、距骨の3つの骨から構成されています。脛骨と腓骨が天蓋を作り、距骨がはまり込むような形となっています。 Peter A J de Leeuw, Pau Golanó, Joan A Clavero, C Niek van Dij
足部は地面と唯一接触している身体の部位で、骨や靱帯、筋肉など多くの組織が存在しています。足部に多くの役割があり、衝撃吸収やエネルギーの蓄積、感覚器として身体制御などに関与しています。
足関節背屈可動域制限の原因として、長母趾屈筋、ヒラメ筋や腓腹筋、Kager's fat padなどの足関節後方組織、伸筋支帯やpre taler fat padなどの前方組織があります。 軟部組織に着目にすることは大切ですが、今回はショパール関節に着目して、足関節背屈可動域制限について記載していきます! 1.ショパール関節の可動域ショパール関節は足部の関節の中でも、広い関節可動域を持ちます! この図で言うと、舟状骨-距骨と立方骨-踵骨の部分がショパール関節になります。他
6/30 記事大幅改編 画像追加 坐骨神経の動きが障害されると、下肢に痺れや痛みが生じます。今回は臨床でもよく出会う、坐骨神経の障害について考えていきます! 内容は「神経が動く構造」や「梨状筋症候群+α」など神経の動きが制限される部位について記載していきます! 1.神経が動く構造神経には「Fontana Band」という波状構造があることで、関節運動に伴って、神経が近位-遠位に動くことができます! 2.どのくらい坐骨神経は動くのか?Neurodynamic techn
膝関節の疼痛の原因として考えられる主要な組織は内側側副靭帯、半月板、鵞足、膝蓋下脂肪体などが挙げられます。 今回はそれらの主要な組織を差し置いて、膝窩筋について解説したいと思います! 「えっ!なんで?」と思った方もいらっしゃると思いますが、膝窩筋は人体の中で渋い働きをしている組織です! みなさん、膝窩筋ってマイナーなので、「名前だけ聞いたことがある筋肉!」ってなっていませんか? 今回の記事では解剖を一から解説していきたいと思います! 1.膝窩筋の解剖学膝窩筋(pop