2024年ヤクルトドラフトの予想・見立てとか
はじめに
今年もね、5位ですね。
今年のヤクルト球団がどんな指名するんだろうな~と予想してみましょ。どうせ当たらんけど
全体の見立て
今年は投手3名(大学生・社会人2名、高校生1名)、野手2名の支配下5名と育成で2~3名と想定します。
支配下5名程度は会議1日目の報道にある通り。また、リストアップが71人というのは支配下5人指名にしてはやや大きめの印象がありますので、育成である程度の人数を予定しているのではないかとの予想に至りました。
まず投手ですが、15年以降必ず最低1人は高校生投手を指名し続けている(ただし23年に関しては育成の翔聖)ので、そこが途切れる予想をする意味もあまりないでしょう。そしてチーム事情的に来季より働ける投手を2枚重ねる予想です。
一方野手ですが、今年は捕手の支配下指名は行わないと考えています。
確かに今年のヤクルトは一時期捕手が枯渇する緊急事態に至り、中川 拓真を加入させる措置を採ったほどです。しかし、今回チームを去った捕手2名は西田 明央とフェリペであり、コンディション面等もありそこまでガッツリマスクを被っていた訳ではありません。
したがって運用面だけ考えればそんなに穴埋めが必要な状況には当たらないのではないでしょうか。もちろん、戦力面としては内山 壮真・古賀 優大の故障の予後は我々ファンからは特に見えにくいものでありますから、読み切れない部分は大きく存在します。とはいえ現状で支配下で捕手を7枚抱えていますから数だけは充分すぎるものがあると言えます。
また、もう一つのファクターとして捕手は育成で狙う年ではないかという側面です。16年大村 孟、18年内山 太嗣、20年松井 聖、2年橋本 星哉とキレイに2年ごとに育成捕手指名が続いており、今年はその周期に当たるんですね。
その中で野手の話に戻りますと、支配下2枚の指名は内野手・外野手1枚ずつがまずは最も考え得るラインになるでしょうか。村上が去った後を考えると内野に手を付けない訳にもいきませんし、とは言え外野は青木 宣親・山崎 晃大朗が現役を退きましたからこちらも人数が足りていない。
人数を考えると外野手2枚でも良いくらいなのですが、外野手に対して球団は重要度を低く見積もっていると考えられ、実際のところ外野手2枚指名を行った年は近年では中山 翔太・濱田 太貴 の18年しかありません(西村 瑠伊斗・澤井 廉の22年は西村が内野手想定だったため除外)。
外野軽視(言い方が悪い)の理由として推察するならば、そのチームの中で最もセンスのある存在は投手か遊撃手になりやすく、アマチュア段階で外野手に回されているのはそれなりに何かしらの理由があることが多いと球団は考えているのかもしれません。
さらに内野→外野のコンバートは数あれど、外野→内野のパターンはなかなか難しいため、最初から外野手の時点で潰しが効きにくいという考えも持っている可能性はありますね。
第一巡~入札~
ヤクルトという球団は一発目の入札を注目度バツグンの候補にクジ上等で突っ込むというのがお決まりです。さらに言えば投手が足りぬ状況でもありますから金丸 夢斗(投手 関西大学)の可能性が9割5分程度はあるのではないでしょうか。
上の段落は前日までに書いていた文章です。
しかし23日17時に事態は動きました。
髙津慎吾「いいバッティングしているので」と1巡目入札をスカウト会議で決定したのち、報道陣に向かってコメントを発しました。
なかなか含みのある文字が並びましたね。
真意をひた隠しがちなタヌキこと髙津監督の言葉ですから、六大学でバットを握る篠木 健太郎(投手 法政大学)の可能性も考えられます。
しかし、ヤクルトが大学生でその年の明確に人気No.1クラスをあえて避ける姿が想像できず、本当に篠木入札はあるのだろうかとやや懐疑的です。
そうなると、一本釣りで狙うとしたらやはり高校生。その中で考えれば1巡目の候補として名前も挙がっていた石塚 裕惺(内野手 花咲徳栄高)が有力な候補と見てよさそうです。
もう一つ考えるのであれば、二刀流とも目されるほど打撃に定評のある柴田 獅子(投手 福岡大学附属大濠高)ももしかすると最終決定した入札の対象になっているかもしれません。
ただ、石塚にせよ柴田にせよ一発目に指名してしまえば余所からちょっかいが掛かる可能性は薄いと思いますから、外れの指名にヤクルトが参加することはないと予想します。
万が一石塚でクジを外した場合は同じ高校生遊撃手として齋藤 大翔(内野手 金沢高)の目を見ることもゼロにならならいでしょう。
第一巡~外れ~
えー、前述の通り当初は投手指名でクジを引くものとばかり思っていたため、以下の文章で考えておりました…。しかしどうやら大外れになりそうです。しかし、大外しをした十字架を勝手に背負うということで黒歴史を残しておくことにしました。
ですので、この外れ指名予想のところは読み飛ばしていただいて結構です。
当然クジ上等ということは、裏を返せば外れ指名に繋がる可能性が高いということになります。その場合においていかにダメージコントロールが出来るかが以降の戦略性に大きく関わってくることでしょう。ヤクルトはそこの判断で緩手とも言える指名が続いているのも避けては通れない話題です。
さて、本題としてはどの辺りを指名するかというテーマになりますが、やはり即戦力系の投手、伊原 陵人(投手 NTT西日本)や佐藤 柳之介(投手 富士大学)あたりが筆頭の候補になるのではないかと考えます。毎年のように左投手に対する意欲を隠さない球団ですから、その点でも合致度は高いハズです。一方、野手でセンター候補を狙うのも充分有効な一手であると思いますが、今年のヤクルトが(というかヤクルトという球団の体質として)外野手をそこまで重視していない可能性は先述の通りです。内野手では村上 宗隆問題もありますから石塚 裕惺(内野手 花咲徳栄高)は捨て切れないのですがあまりそうなる未来の想像がなんとなくつかない側面もあります。もしかしたら…程度の確率ではあるでしょう。どうしても、基本は投手。
第二巡
言うまでもないことではありますが二巡目単体で考えても仕方がなく、一巡目でどのような形になったかにより動きは変わります。
その中でヤクルトの二巡目指名傾向としましては、
高校生投手がこのタイミングで選ばれることは限りなく少ない
六大学・東都リーグからの指名が多い
Bクラスに沈んだ年は投手が選ばれがち(16年:星 知弥、17年:大下 佑馬、19年:吉田 大喜、20年:山野 太一、23年:松本 健吾)
一巡目での指名が石塚になろうとも柴田になろうとも、二巡目では即戦力系投手の指名が求められるかと思います。
この辺りを総合すると篠木くらいしか浮上してこないんですよね。しかし、当然篠木は二巡目指名時点でそもそも残っていない可能性は十二分にありますから、他の候補も考えていくことが求められます。その上で想定していくのであれば、竹田 祐(投手 三菱重工West)や寺西 成騎(投手 日本体育大学)等の候補が有力ではないでしょうか。
三巡目以降
さて、ここまでの指名を総合すると内野手1枚・大学社会人投手1枚もしくは高校生投手1枚・大学社会人投手1枚の指名が基本線であろうと踏んでいます。ということで残りのは高校生投手・大学社会人投手・外野手を1枚ずつのパターンか大学社会人投手・内野手・外野手を1枚ずつのパターンのどちらかで指名していく形になるでしょう。指名順はその時々によって状況が違いすぎますから「三巡目で必ず外野手」のような決め打ちはしすぎない方が良さげです。順不同の指名を心掛けましょう。
高校生投手では、清水 大暉(投手 前橋商業高)や高尾 響(投手 広陵高)などなどを見ていきたいところです。もしかすると菊地 ハルン(投手 千葉学芸高)の狙い目もあるかもしれません。
大学生社会人投手の候補としては、坂口 翔颯(投手 國學院大學)や木下 里都(投手 KMGホールディングス)らをなかなか幅広く見ていく必要がありそうです。
内野手で考えるなら、三塁手にも二塁手にも動きようのある遊撃手を中心に狙いたいですね。例えば森 駿太(内野手 桐光学園高)、佐々木 大輔(内野手 富士大学)等はいかがでしょうか。
外野手ならばスポナビでのコメントやリストアップ報道もありました、山中 稜真(外野手 三菱重工East)や飛ばす力にポテンシャル高い正林 輝大(外野手 神村学園高)などなどを考えてみたいですね。
山中に関してはスポナビのコラムが出るまでは、正直告白しますとあまりドラフト候補として想定しておりませんでした。その中で2つの報道を考えますとかなりの確度で山中の指名を予定しているかも?と感じます。
吉納 翼(外野手 早稲田大学)や山縣 秀(内野手 早稲田大学)も指名出来ればかなり大きな力になってくれるでしょうが、ヤクルトの三巡目以降と考えると指名がちょっと遅すぎるのかなあ。なんとか良い流れがこちらに来てくれれば…。
育成
先に述べたように今年は育成で捕手を狙うタイミングであるのは明白です。橋本を除いて独立からの指名が大半を占めているため、今回も独立捕手を探していくのでしょう。
候補を挙げるならばいの一番に出てくるであろうは、やはり町田 隼乙(捕手 埼玉武蔵ヒートベアーズ)となるでしょう。高卒3年目という若さも強みとすることが出来ます。ブロッキング面で成長の余地はありますが、そもそもフィールドプレイヤーとしての起用も戸田では考えられますからあまり気にする必要もなさそうです。
他には井上 翼(捕手 神奈川フューチャードリームス)などなど候補は幅広く見ていきましょう。
育成では複数名の指名を予想していますが、次に指名するとしたら投手、それもどちらかといえば高校生投手となるかもしれません。
もともとヤクルトは育成での高校生を指名することがかなり稀な形となっていました。しかし近年では下 慎之介、翔聖、髙野 颯太と数を増やしてきており無視できない存在になっています。さらには今季、下と嘉手苅 浩太の若い育成投手を2人切っている側面もありますから新たな風を吹かせる候補を狙う可能性は高いハズです。
まとめ
ここまでの指名を表にまとめてみました。
当たり前ですが、この予想が外れたからと言って悪い指名でなる訳でもありません。あくまで予想は予想。ドラフト会議とは本当に生き物ですから、その行方は終わるまで誰にも分かることはありません。
ともかくとしてヤクルトが交渉権を獲得し、入団に至った選手には皆さん活躍を期待したい、その気持ちでいっぱいです。未来に胸を膨らませながら明日の本番を迎えましょう。それではっ
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