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早期退職時代2

アラフィフの崖っぷちサラリーマンです。早期退職時代になってから、いつ自分に早期退職勧告がされるのか、ちょっと戦々恐々としている今日この頃です。

アラフィフというと、だいたい第2次ベビーブーマー世代、団塊ジュニア世代です。アラフィフの育った時代というのは、あたりまえですが携帯電話もインターネットもない時代(電話は黒電話)。情報はテレビが中心で、ドリフやたけし、さんま、ドラえもん、ガンダムに釘付けになりました。。。(今だにテレビの中心ですね)その後、ファミコンが登場。この時代はまさに「昭和後期」で経済成長の最中で、戦後世代の影響もあり「根性論」が理論に勝っている時代だったと思います(暑い時期でも「部活の練習中は水を飲むな」とか言われましたが、今考えると意味不明です。今なら虐待ですね)。これは男性の話ですが、皆さん同じような体験をした方が多いのではないかと思います。ただし、人数が多いで、もちろん違う方も多いと思いますが。

そんなことから、どちらかというと個人の考えや主張よりも全体のことを優先するような雰囲気、全体の雰囲気に流されるような時代だったと思います。特に、公立の小・中学校では全体を尊重させていたと思います(このころ「校則」が話題になっていたと思います。制服や髪の毛の長さなど)。学校教育はいつの時代も問題になっていると思いますが、この時代はクラスあたりの生徒数も多いし、先生も大変だし、こうするより他はなかったのかなと思います。

そんなアラフィフですが、まだまだ子供の教育費や住宅費用などお金の掛かる年代だと思います。さらに、元気なので、コロナでなければ旅行や外食、趣味にもお金を使う世代です。

ところが、多くの企業は(コロナ以前からだと思うのですが)新たなDXやAIなどの技術革新に加えて、シェアエコノミーの出現や、はたまた、SGDS時代も十分予見できていなかったと思います。もちろんアラフィフ世代もそうですね。なかなかついていける人は多くないと思います。○○えもんのような方は極々少数だと思います。(実は私は中学生時代にPCに凝ったことがありました。オタクと思われそうで、人には大きな声では言えませんでしたが、そのような時代でした)

ところが、今までの企業は年功いわゆるとは言わなくとも、入社歴や経験年数で人事を決めていたところも多いと思いますが、企業が時代の変化についていけなくなったので、急遽方針転換してアラフィフ世代以上の人員数をカットしようと舵を切ってきたと思います(不遜ですが、10年前から予兆はあり、20年前から重厚長大的なゴジラ企業はやっていけなくなると、大前研一さんの論文が発表されていたので、その意味では先見の明がなかったのかもしれません。もっと早く教育か、業態転換に着手すべきだったのでは)。経営者としては、会社の先行きが不透明であれば、余力のあるうちに改革に着手するというのは理にかなっていると思いますし、私がその対象になりうるのも、まったくの不本意ですが、今までの取り組みが不十分だったと思うしかないと考えつつあります。

ただ、アラフィフ世代を早期退職の対象になるのは、一企業の取り組みとしてはわかるものの、日本全体でこれをやると、かなりの数の消費者を失いかねないのではないかと思っています。2019年5月ごろの記事に、早期退職制度で45歳以上を対象に募集し、6600人が応募した、公表していないところを合わせると1万人ほどではないかということでした。アラフィフ従業員1万人の扶養家族を仮に4人(既に引退した両親、配偶者、子供など。独身者やDINKSもいると思いますが一旦4人と仮定)とすると、4万人の消費に影響があると思います。

コロナ前でこの数字ですので、コロナ禍が過ぎたところでもっと増えると思います(コロナ禍で退職募集者を募っても応募者が少ないこと、世間から批判を浴びるので各社募集しないのだと思いますが、コロナが収まれば各社一斉に始めるのではないかと思います)。アラフィフ世代が消費の一翼を担っていたとすると、これは経済に与える影響は大きいのではないかと思います。

尤も、これは過渡期なので、各企業が改革できていけば、日本経済は復調に切り替わると思いますが。一番良いのは企業・アラフィフ世代が新たな時代の波に乗れれば良いのですが。

Youtubeを見ても、面白いのは若い人の動画ですね。特に20代から30代前半と思われる女性のIT系説明動画はわかりやすいと思います。プレゼンも良いですが、編集もきっちりしてありますし。一方の50代と思しき方の動画は、テンポは遅いし、何を言っているのかわかり難いし、暗いし・・・。見られることを意識していないような動画ですね。尤も、動画数自体が少ないですが。

というわけで、まとめますと、既に時代の転換期に来ているのでアラフィフ世代も意識改革が必要。ITスキルはもちろんプレゼンや、人にうまくものを伝える、興味を引き付ける、というスキルが必要になってくるのではないかなと思った次第です。

ただ、企業は余剰人員のカットは目的でもなんでもなく、本当は業態を転換し生き残るために成長していくことです。特定の世代を対象に副業やれ、転職しろ、というのは今は通用しても、今後中期的に見たときに、それで成長できるのかは疑問です。成長するために余剰人員を削減しコストを成長する人材に投入しようという考え、と新聞記事にありましたが、そもそもその特定の優秀な人員を確保・優遇し収益につなげる土壌がなければ全く意味がないと思います。新聞記事にはその点が書かれていなかったのでわかりませんが、仮にうまくいく素地がなければ、早期退職を促されるアラフィフ(最近はMiddle40も対象のようですが)にとっては勤め先を退職して自己改革する機会かもしれません。

会社を辞めずに自己改革を自主的に行うのが理想ではないかと思いますが、そのような方は退職勧告受けないですよね、ふつう。

ということで、私も自己改革・自己研鑽しようと思う今日この頃です。