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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

『女王ヴィクトリア』第1話

S1E1「若き女王」/ Doll 123

ここではTVドラマ『女王ヴィクトリア』のあらすじを追っています
そして世界史の流れを意識しながら
ヴィクトリア朝について語っています
  *ネタバレ注意* 
長いのと初回なので人物関係メモ中心です
*****

1819年 5月24日生の女王ヴィクトリアですが
1830年 伯父にあたるジョージ4世逝去を受けての
    もう一人の伯父にあたるウィリアム4世即位 
    これでイギリスの次期王位継承者であると決定になります

1837年 さらにウィリアム4世逝去を受けての即位
    ▼この年からドラマはスタートしています

    そして
1838年 戴冠式 ◆第1話◆ではこの辺りまでを扱っている流れです
    ▲2年間に及ぶだろうかという期間ですね

*****
イギリス王室は近年おめでた続きで話題になったりしていますが
この女王ヴィクトリアの話は丁度6月の話から始まります

イギリス女王の在位が1837年6月20日からなのですね
*****
冒頭のシーンは
寝室の傍らには
原題にもなっているドールが置かれていたりして
新女王に決定したというのに
まだ少女らしさの残る描写が多い回になっています
ドールが象徴的に使われたり
女王ヴィクトリアも走り出したりするシーンがあったり
大変可憐なのですが
あまりに若い18歳の女王に与えられた地位の高さは
摂政などの実権を狙う大人たちを群がらせてしまうので気が抜けません

公女ヴィクトリアが生後すぐ死別した父のケント公の兄にあたる
伯父ウィリアム4世が逝去して
1837年 女王ヴィクトリアがイギリス女王として即位します

母のケント公妃でさえ
ケント家の財政管理をしている準男爵コンロイと共に
いつまでも干渉して実子の後見人の立場を狙っていて
なかなかほっとできない日々です

ホイッグ党首相メルバーンは
それまでの国王時代から入党していて
先代ウィリアム4世時代に
1834年第一次メルバーン子爵内閣
1835年第二次メルバーン子爵内閣で首相を既に経験していました
大ベテランの人間あしらいの様子が
登場当初から良く伝わります

「名前は?」と若い女王ヴィクリアの部屋にある人形の名を尋ねるなどして
女王の話を引き出し やがて信頼関係ができあがっていく流れの脚本が
やはりとてもおもしろい

原題のDoll 123の意味は
子供の頃母から贈られたヴィクトリアが大事にしている人形で
しかし名前はなく123号だということがわかります
また
ウィリアム4世即位で
次期王位継承者として意識して育てられたのも説明されています

さて
ウィリアム4世の弟は沢山いますが
女王ヴィクトリアの父も弟で
さらにその下の弟
つまり
女王ヴィクトリアの叔父にあたる
カンバーランド公エルンスト・アウグストは
これもウィリアム4世が
イギリス国王にしてハノーファ国王も兼任していたので
逝去を受けてハノーファ国王となりました

この叔父様も女王ヴィクトリアからは目を離さない様子です
叔父様は女王ヴィクトリアのさらに次期王位継承権があるので
万が一亡き兄の娘である女王ヴィクトリアに何かあれば
叔父様がハノーファ国王ばかりでなくイギリス国王も兼任できるのです
ハノーファ王国は女子に継承権がなかったので
まず女王ヴィクトリアはイギリスの王位については継承できたのです

血縁者が特に油断できない息の詰まるような気持ちが伝わる状況の中で
女王ヴィクトリアは
幼いころから育ったケンジントン宮殿から
バッキンガム宮殿に引っ越して
これを良い機会に母ケント公妃と準男爵コンロイを遠ざけるのでした

そして即位の翌年
1838年 戴冠式はやっと終えましたが
即位の後も未熟さが目立つのは否定できませんでした

気丈にふるまっていた女王ヴィクトリアも
弱音を吐いてしまう日が出てしまいます
しかし信頼しているメルバーン首相に励ましてもらえました

女王ヴィクトリアは大事にしていたドールを箱にしまいました
そこから新たな決意をもって仕事に立ち向かっていく様子です……
*****
(今年は戴冠式から180年たったのですね)

https://www.imdb.com/title/tt5137338/
▲最新情報はこちらで
https://www.mystery.co.jp/programs/victoria
▲現在シーズン1エピソードガイドはこちらなどが見やすいかと思います
これは「AXNミステリー」Mystery

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