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一水空においての「優雅」とは:定力&堅持→自信→優雅。

 この前の一水空イベントレッスンで、「優雅」について話させて頂きました。その時の内容を整理し、記録として残しておきます。

 一水空はよく「優雅な動き」だと言われます。その「優雅」について、今日のレッスンで、皆さんと一緒に考えてみましょう。
 「優雅」というのは、私達がよく耳にする言葉です。きっとそれぞれの方が「優雅」についてのイメージをお持ちだと思います。
 まず「五感」の視点から順に探ってみましょう。
 色で例えると、”優雅”は何色?ピンク?黄色?赤?青?紫?それとも・・
 昔の中国では、身分によって、権力者しか使えない色がありました。
 香りで表したら?古くから日本でも中国でも「香道」はとても高貴な趣味でした。優雅の香りはなんでしょう?伽羅?自然界のどんな香り? 私は百合が好きですが、皆さんは?
 感触はどうでしょう。ごつごつ?つるつる?ふわふわ、ぷにゅぷにゅ・・?
 形はどうでしょう? まる、四角、三角。。。のどれになりそうですか?それとも、不規則な形?
 リズムだと、 早い?遅い?どんなテンポ? 
 これらを組み合わせると、皆さんそれぞれの「優雅」の像が描けるでしょう。 きっとそれは、十人十色でしょうね。

 「優雅」という言葉について調べると、 国語辞典では:上品で美しいさま、とあります。
 しかしその意味は、時代とともに変化していると私は思います。。 昔の優雅は、貴族の生活様式を表すものとして使われていました。 雅びという言葉は和語で、貴族専用の言葉でした。 最近では、余裕やゆとりがあるのも優雅としてとらえられているようです。 それでは、一水空においての優雅について、私の個人的な考えをお話しましょう。

 一水空を初めて目にした方々から、たびたび「優雅な動きですね~」という感想をいただきます。
 この「優雅」という印象は、どこから来るのか?と私は考えました。 実は、私自身は、 おっちょこちょいで、おおざっぱな性格で、いわゆる一般的な「優雅」のイメージとは大きくかけ離れています。 しかし、こんな性格の私ですが、一水空をすると、なぜか「優雅」に見えるですね?

 長年の経験から、私なりの”優雅の公式”を皆さんにご紹介します。 (小道具を見せながら)
  「優雅」は、表面的には目に見えるものですが、実は「自信」の現れだと思います。 自信があるからこそ、自然なゆとりが生じ、それが「優雅」として表に現れるのです。 では、その「自信」はどのように作られるのでしょうか?

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 私の答えは:堅い信念で続ける「堅持」の産物だと思います。 (日本語では、「堅持」は大変硬い言葉ですが、中国では口語としてよく使われます。)

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  「堅持」は固い信念という心理的な支えから来ますが、物理的な要素として、それを裏で支える「力」も必要です。 この力を、私は「定力」と名づけてみました。 「定力」と「堅持」。 この二つの要素の協働で「自信」を作り出すことができます。その自信が表面に現れると、「優雅」として見られるのです。

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 では、「定力」とは、一体どんな力でしょうか?これこそ、一水空で培おうとする力です:それは、
 動じない身体の中心軸、
 上虚下実の身体バランス、
 身体の奥深くまで届く深呼吸、
 流れるようなゆっくりした動き。
 自分は自然界の一部というイメージ。。。
 これらを総合することで、一水空に取り組む皆さんの感覚を調和させ、長い時間をかけて、ようやく築かれる力です。

 人間の本能として、ついつい見えるものだけに注目してしまいます。
 しかし、本質はいつも目に見えないところにあります。
 優雅は表面に表れた現象に過ぎず、その奥にあって強く支えるものの存在を忘れないようにしましょう。

 
いまとこれからの時代において、「優雅」の新たな定義だと私は思います。

 一水空のHP


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