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久々の胸熱漫画

私の愛読する香港漫画は全て借り物だという話を以前の記事でもしました。お陰で今まで本当にたくさんの香港漫画を読ませてもらってきました。

大体数か月に一度ペースで借りて、その間に出た漫画を一気読みするのですが、その中にこの作品が混じっていました。

「野狼と瑪莉2」

これも前回キョンシー漫画を紹介した時と同じ、鄭健和氏の監修作品です。
鄭健和さんのスゴイ所は、複数作品を同時進行で出す事です。アクションものが多い香港漫画の中で珍しい現代劇、そしてもっと珍しい短編です。

日本ではよくある3巻完結的な短編漫画は香港漫画では割と少なめです。

きっと香港漫画を愛する人は「野狼と瑪莉(オオカミとマリー)」は知っているかもしれません。そのくらい話題を呼んだ漫画で映画化もされました。

なので、漫画が原作だとは知らなくても、マニアックな香港映画ファンの方は逆に「宅男女神殺人狂When Geek Meets Serial Killer(オタクと女神と殺人鬼)」(2015年)という映画はご存知かもしれません。

軽いタッチで一見コントのようにも思える部分もありますが連続殺人のカルト映画です。(動画には残酷シーン有ります、閲覧の際はご注意ください)

日本では上映されていないので邦題はありません。

こちらはサイコパスのカルト映画なのでなかなかエグイのでお勧めはしませんが、その同じ題名を冠した「野狼と瑪莉2」は1とは全く違う、完全に独立したストーリーです。

冒頭の場面、野菜に包丁が入る描写ではホントに野菜を切る音が聞こえて来そうです。

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2では『「野狼と瑪莉」という漫画を出版した事がある』という事実だけが出てきます。内容に触れる事もありません。『「野狼と瑪莉」という漫画を出版した事がある』という事実だけで、この「2」にリンクさせています。

「野狼と瑪莉」の1と2は全く繋がりのない、内容も180度違うのに、そうやってリンクさせている所が巧いな~と唸らされます。チャレンジャーな鄭健和氏らしいです。

その内容はムネアツの友情物語なのに、あっさり4巻で完結してしまうのですごく後を引く面白さです。

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話の内容自体は月並みな話ですが、各自の持つ背景やストーリー設定などが香港ならではの部分もあり、本当に惹きこまれます。

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冒頭からラストまで夢中で読める作品です。

この作品の中で鄭健和作品を作る作画担当、背景担当、など制作チームの仕事風景がチラリと垣間見れる部分もあり、鄭健和ファンには嬉しい作品となっています。

ヘッダーに使った第二巻の表紙も、下に貼った第四巻の表紙にも、作者の遊び心が満載です。ファンにだけわかるメッセージが込められています。

(ヒント:料理の名前)

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ハザカイユウ
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