ラム活記録①~プロフィール編~
私はnoteで自分の大好きなキョンシー映画や林正英(ラム・チェンイン)の事を記事にし始めてから、自分の書いている事の裏付けを取る為に、色々と調べるようになりました。
自分の興味があるもの以外、圧倒的大多数の事象に対して無関心な私は、そうして初めて、同じウィキでも言語によって書かれている情報量が全然違うのだと言う事を知りました。
最初はラム・チェンインの中国語ウィキに書かれている詳細な内容と、ラム・チェンインの人となりがわかる、ささやかなエピソードを知れたことが嬉しく思いつつ、それを活かし切れず、ぽつぽつと一作品ずつ記事を書いていました。
が、そのラム・チェンイン活動、略してラム活(ネットで色々なエピソードを探したり、彼の出演映画を見るソロ活)をするうちに、だんだんと果てしない漠たる気持ちになっていきました。
ラム・チェンイン下積み時代は、顔さえ映らない端役で出演している(所謂エキストラってヤツですね)作品も多くて、3時間近い作品を見ても(疑わしいところをイチイチ止めてコマ送りにして目を皿のようにして何回も見直しても)ラム・チェンインがどこに出ていたかさえわからない作品に時間をかけるのに疲れてしましました。
マニアあるあるでしょうが
一作目から順番に見ようとしたのが敗因( ̄▽ ̄;)
そんな疲れた私が、改めてラム・チェンインの日本語ウィキを見直してみると、ラム・チェンインが俳優として名が通るようになってからの事が中国語版と遜色なく巧みにまとめられているので、きっと日本語ウィキの記事を執筆された方も、かなりのラム・チェンインファンだったのではないかと感じました。
じゃあ、もうコレでいいじゃん (≧◇≦)アリガトー
だからベースを日本語ウィキの方に置いて、その上で、ラム・チェンインの事について、自分が何度も調べ直さなくていいように覚えておきたい事をラム活記録として置いておこうと思います。
①ささやか過ぎて日本語ウィキに掲載されなかったエピソード:
・まず、中国語ウィキの冒頭に載っている彼専任の声優さんについて。
ラム・チェンインは声が小さく、通りの悪い声だった為、せっかくの本人ボイスで作られた作品は限られています。
香港の映画やドラマは、割と普通に声優さんが声を担当する事が多いのも日本とは大きく異なるところです。
ラム・チェンインの声についての音声記事を作成しようとしていた時、ラム・チェンインの代名詞とも言える代表作、映画「霊幻道士」は、「あれ?本人の声っぽい?!」と思っていたのです。
霊幻道士シリーズの2,3はラム・チェンインご本人の声じゃないな~と思ってはいたのですが、1は本人の声に限りなく近いものを感じていたのです。でもテレビドラマであれば、声優さんが声を担当されていたら俳優さんの横に( )で声優さんの名前も載りますが、映画のDVDパッケージを見てもウィキをみても配役表に声優さんの名前が表記されておらず「霊幻道士1は貴重な本人ボイスの映画です」と言えるのか頭を悩ませた結果、ラム・チェンインの声を担当していた声優さんのウィキページで、声出演した映画を調べた結果・・・!
ああ、霊幻道士1の時点で、ラム・チェンイン演じる九叔の声を担当されたと書いてありました(涙)←つまり映画は本人ボイスじゃないって事です。
映画やドラマの声を集めているところなので、まとめたものをいつか音声記事にしてココに貼る予定。
②苦労人エピソード:
ラム・チェンインは貧しい家庭に生まれ、6人兄弟の三番目(日本語ウィキでは7人兄弟と表記されてますが)家庭の経済上の理由で、香港信義会小学校を2年生までしか進学させてもらえませんでした。その為、小学校をやめて京劇訓練班に入門します。ラム・チェンインの師匠については別の記事でも書いているのでここでは触れませんが、彼の人となりを感じさせるエピソードを紹介します。
初めて映画に出演した時の報酬はHKD60。その3分の1は師匠に納め、3分の1は家に入れ、残りの3分の1で食べ物を買い、他の兄弟弟子らに振る舞ったとあります。そして後に、その頃が一番楽しかった、と振り返っています。
ちなみに京劇班に加入して半年で、《白沙灘》という名の京劇で初舞台に立ち、京劇役者として5年経験を積んだ後に、映画界に転向しています。
当初は細身で身長も大きくなかったラム・チェンインは主に女優さん達のスタントとしての仕事が多かったようです。
(つまり、初期の出演映画で
その後の映画界での活躍についても日本語ウィキで良い加減でまとめられていますし、後は彼の婚姻状況や恋愛エピソードは、俳優ラム・チェンインの素晴らしさに置いて敢えて触れる必要を感じないので、とりあえず省略し、次回のラム活記録で出演作品に触れていこうと思います。
③人物評価:
以下、中国語ウィキにも載っていないラム・チェンインと親交のあった複数の人たちからの評価を載せています。
⤴以下、こちらのサイトからの引用です。
ラム・チェンインは本当に研究熱心な人物で、撮影もスタントを使う事はなく、寡黙で至って真面目でした(劉觀偉<霊幻道士の監督さん>評)
→注意:霊幻道士の監督さんなので、晩年病身で撮影を続けていた時に、痛みの余りどうしてもスタントを使わざるを得なかった事は含まれておりません。
ラム・チェンインは芯の強い負けず嫌いな人物だった。ある時、オレと喧嘩になって何度オレに張り倒されても何度でも立ち上がってオレとやり合い続けた(ブルース・リー評)
ラム・チェンインはとても厳しく冗談を言わない人で、口数自体も少ないが、好き嫌いがハッキリしていて、気に入った人に対してはものすごく面倒見がよく、もし気に入らない相手だと、横を通っただけでガチで罵ったり手を出したりするような人だった。アクション動作のセンスは本当に誰にもない才能の持ち主で、どんな大スターに対してでも、その人に見合った、しかもこれまでになかったような目新しいアクション動作を創り出せる人でした(錢小豪<霊幻道士の主役>評 )
ラム・チェンインは俺の本当に本当に大切な兄弟(親友)でした。彼は普段から寡黙な人物でしたが、とにかく彼に酒を飲ませたら大変でした。
もし彼が酒を口にしてしまったらワイヤーで縛り上げるしかありません。酒を飲むとすぐに誰彼構わず殴りに行くんです。もし、彼と相性が合わなければホントに目も当てられない事になります。
でも、シラフであれば何にも首を突っ込んだりしない、本当に正直なありのままの人でした。自分が彼の病気を知った時も、彼はまだ映画を撮っていました。(サモハンキンポー評)
ラム・チェンインは生涯一貫して強靭な精神と高潔な人格の持ち主で、言行一致の一本筋が通った人でした。割と古風な印象を人に与えるので、周りの人もあまり彼に軽々しく冗談を言ったりすることはありませんでした。気難しくて少し近寄りがたい雰囲気を持った、でも本当に真面目な人でした。
(苑瓊丹<ラム・チェンインの恋人>評 )
ちなみに、サモハンキンポーが、人物評でこれだけラム・チェンインに酒を飲ませるなと言っているのには理由があり、香港ファンの間では有名な話ですが、あのサモハンキンポーの口元の傷は、酔っぱらったラム・チェンインが手を出してはいけない相手に手を出してしまった事の仲裁役を引き受けた事でできた傷、と言われています。
今回はこの辺で。