シビレル毎日
肩の靭帯損傷手術から早いものでもうすぐ三か月。
余裕余裕と思っていたのに治る速度が亀速過ぎてうんざりです。このリハビリ、いつまで経っても「イタタタタタ・・」って・・。
一体いつになったら「アレ?痛くない?!」って日が来るのか。
左腕の360度色々な筋が使わない数か月ですごい萎縮してしまって、感覚的に「長い手と短い手」って感じです。
余りに痛すぎるので、どうせ同じ痛いんなら一発逆転を狙ってやろうと決めました。
電気鍼(はり)治療器
友人Lさまからお借りしました。友人Lさま↓↓
私は、以前階段を踏み外し落っこちて、左足の小指側の骨とくるぶしにヒビが入り、右手のヒジを脱臼する怪我をした事があるのですが、その時駆け込んだ医者がローカルの跌打(いわゆる骨接ぎ)のお医者さんでした。私はその時初めて骨系の怪我でギブスで固定しないやり方を経験しました
(今現在では、西洋医でも固定する事で周りの無事な筋などが委縮して機能回復に却って時間がかかる為、固定しないやり方が主流のようですが)
それはどうでもいいのですが、肘の脱臼を整復するのにお医者さんと助手と大きな男が二人がかりで私のヒジから上とヒジから下を持って「エイや!」という掛け声と共に無理やりドッキング的な直し方をされました。
掛け直してくれたところで、激痛の余り私は右腕を全く動かす事ができませんでした。それどころかその後お医者さんに何度も曲げられても何かすごく大きな抵抗を感じて、最初はそれが炎症の為とか、脱臼の勢いで他の筋や血管を傷つけた為とか、それとも骨を接ぎ直す際に間違って神経挟んじゃったんじゃないの?!(←そんな事有るのかどうかは謎)的な痛みがありました。
余りにも痛いので、よくドラマや映画で自分で肩関節を外して危機を脱するとか、敵にやられて脱臼したのを自分で「エイ!」と治す場面があるじゃないですか。
いやいや、それ無理でしょ。痛過ぎて全く無理。と思っていました。
しかし、それは間違いでした。
いえ、脱臼をその場で直してもすぐ戦えるかどうかに関しては、私的に無理なのは間違いありません。でも、人によっては強靭な精神力で闘える人もいるのかもしれません。
何故なら、毎日第三者によってなされる曲げ伸ばしが異様に痛い事には明確な理由があったのです。
医者が、ヤブだった。
関節が例え数㎜でもズレて整復されれば元の通りにはならないのです。
数週間、毎日医者に通って薬酒をすり込まれて無理やり曲げ伸ばしをさせられながら3週間ほど過ごした結果、
腕がまっすぐ伸びなくなりました。仰向けで寝た時に、私の右手はぺたんとベッドにはつかず、ヒジから先が浮くのです。どんなに力をいれても固まってしまっているのでそれ以上は伸びません。多分数㎜単位でズレて骨がくっついてしまったようでした。放置したわけではありません。
毎日医者に通い「イタタタタ・・」と言う私の腕を無理やり動かされ、足の骨にヒビが入った箇所に薬酒をすり込まれ、小指の付け根下3センチくらいにはビー玉のような硬いしこりができ、痛い思いをして通いながらそうなりました。
いや~足の甲にビー玉みたいにボコっと何か出ているのは勿論嫌だけど、このヒジが伸ばせないのは、もう一生このままなのか?!と絶望感を感じました。
そこで、そのローカルの骨接ぎに行くのを止めて、カッサの秋先生亡き後に出会って膝を診てもらっていた何先生の所に行く事にしました。
秋先生↓↓
何先生は自然療法の鍼(はり)の先生でした。
普通の鍼でなくて電気鍼でした。ヘッダーの写真がそうです。鍼を刺してからそれに端子を繋いで電流を流すのです。
そしてそれを改良して自作したという電気棒がありました。100均で売ってるようなオモチャみたいなちっちゃいスリコギのようなものが二本、鍼同様に電流が流れるようになっていて、それを色々な部位に当てて電流を流すのです。
すると、電流が流れた筋肉はイイ感じで弛緩するのです。電流が流れて自分では硬直して自分の意思では動かせないくらいですが、それが終わった後は超弛緩するのか、やってもらうと不具合を感じていた箇所の筋肉が緩んでこわばりが一気に解けるのでした。
電気がイイ仕事するのですが、何先生もいつも一発で一番必要な所にピンポイントで鍼を打ってきました。
「あ~そこそこ!その筋です~!」って感じで百発百中な感じでした。
じゃあ最初からその凄腕のお医者さん行けばいいじゃん、て話なのですが、それが難点があったのです。
何先生の診療所はものすごい急な上り坂の上にあり、しかもエレベーターの無い古い建物の中で5階まで階段で上がらなくてはいけませんでした。
左足の小指側の骨とくるぶしにヒビが入り、右手のヒジを脱臼していた私は普通に平坦な道を歩くのさえ不便なのに、あの坂道を登り、更に階段を5階上がるなんて・・・という気持ち。
そして、何先生の治療はめっちゃ効くけど、めっちゃしんどい。
鍼の疼きが痛いのとは違うのですが、なかなか耐え難かったのです。
それさえ乗り越えればもう安心、ということがわかり切っていたにも関わらず!
そして、もう一つしょうもない理由が怪我をした翌日、旦那Kがよりによってお義母さんに相談して、お義母さんが紹介してくれたのが、お義母さんの家の近所にあるその骨接ぎでした。
その時はまだヤブだと知らなかった為、安いし近いし治ればいいや、的に安易に通い続けました。
その結果、肘の骨が変な風にくっついて固まってしまいました。
そして結局どうしようもなくなって何先生に泣きついたのです。
何先生は私のヒジを見ると「こりゃ可哀相に」と言うと、例の電気棒を出してきて私のヒジに電流を当てました。
すると、自分の腕の内部で骨がゴゴゴゴっと動くのがわかりました。
電流の大きな力で肘は全く痛くなく、ただ自分の内部で骨が自然に移動して、その一発で、もう一生このままなのかと絶望していた肘が治ったのでした。
この時の「一発で治った」衝撃が強く残っていたので、もうここまで来たら電気しかないでしょう、という気持ちになっていました。
(何先生は出会った時点で80歳近くで、今はもういらっしゃいません。)
なので鍼灸コースに設定してスイッチオン。
すると・・・!
やっぱり電気はスゴイです。一回やると、これまでどの方向に動かしても筋が突っ張って痛かったのが、突っ張りがなくなりました。
私は余りの嬉しさに何度も何度も、色んな筋を緩めてやろうと5mm刻みで電気パッドを移動させて360度腕の筋を緩めようと、長時間やり続けた結果、翌日筋肉痛で激しい痛みに襲われました(←アホでもわかる結果)
でも筋肉痛は放っておけば治るので、筋肉痛は完全スルーで私はそれからも毎日電気を流し続け、だいぶ筋の萎縮に邪魔されることがなくなりました。
なんだ~、もっと早く電気やっておけばよかった・・・。
電気最強、電気さまさま!