台風一過
日曜まで居座ると言っていたスーパー台風は土曜日の夕方から夜には勢力を弱め、今日は一転、少し秋らしい感じの快晴でした。
ところで、スーパー台風サオラーでアンテナがやられて家のテレビは相変わらず見られませんが、インターネットは生きているので、普段通り中国アニメを見ていました。
中国アニメを見始めて以来、たくさんの作品を見てまして、画面の美しさ、立体のリアル感が魅力ですが、日本アニメと比べて決定的に違う事がいくつかあります。
①更新スピードの遅さ
コレは本当に日本人の生真面目さを象徴する話ですが、今はいとも簡単に遅延するようになったJRも一昔前は、1分の誤差さえ重視して、それはそれは几帳面に運行されていました。
この几帳面さと、それを実現できてしまう技術力は、外国にとっては驚異でもあり憧れでもあったわけですが、それは何もJRのみならず、
中国アニメを見始めてから日本の漫画やアニメも昔のJR同様に期限通りにクリエイトされている事が、如何にタダ事じゃないか思い知るようになりました。
中国アニメの更新はエピソードが進む毎にだんだん更新頻度が鈍っていく感じです。
日本の漫画家達は、命を削るように週1でエピソードを生み出していますが、よく考えると芸術と言うのはそもそもそんな、いとも簡単に定期的に生み出せるものではないのに、日本人の生真面目さが決められた規則を守る事が最重要視されて漫画家さん達は本当に信じられない偉業を成し遂げているのだと心の底から思うようになりました。
②ストーリーが似たりよったり過ぎ。
日本のアニメでは次から次からこれまでとは違った世界観、ストーリー的には使い古されていても全く新しい視点、とか、独自性に溢れていますが、中国アニメは大ヒットしたストーリーとほぼ同じエピソード、同じコンセプトみたいな作品が多くて、絶えず著作権問題で更新がストップしている作品も多くてせっかく途中まで見てもそのまま見れなくなってしまうものも多いです。
たくさんの作品で酷似しているストーリー設定としては、
・修行して仙人になると言うコンセプト。
・当初は（身体が先天的に修行出来ない/致命的に才能がない/超ボンクラ息子/他人に陥れられて能力や家財を奪われて廃人同然になる）のいずれかの理由で、クズ呼ばわりされていた主人公が、ある日（何らかの神器や秘宝と巡り合う/異世界のすごいレベチな、でも敵にやられて死にかけの達人に出合い色々な技や能力を伝授される/機縁に恵まれて入門できそうにない学校に入れる/前世の記憶を持ったまま、あるいは前世の記憶が蘇る）のいずれかのきっかけで、突然生まれ変わったように強くなるというあらすじ。
・強くなってからは、突然丹薬（仙人になるための色んな薬←今風に言えば漢方薬）や武器や御札の作り方にも長け、丹薬を作ってスピーディーに成長する為、薬局に薬草を買いに行き、そこで丹薬を練る際、最初は薬剤師にはなり得ない年齢の若さに塩対応をされるものの、薬局の会長でさえ知らない高明な知識や処方箋を知っていることで、（突然VIPになる/ハイレベル薬剤師の認定を受ける）と言うお決まりのエピソード。
・そしてすごい勢いで成長しながら（仙人まっしぐら/勢力を広げていく/報復を果たす）、的な展開。
…というもの。コレ系の作品が今自分が追っかけている44作品のうち、実に28作品ありました。
その結果、
なんでそこまでして見るのかと言われれば、同じようなストーリーでもそれぞれにキャラや技のカッコ良さとか、境遇の違いとかそういう些細な違いがまた面白くて記録をつけながら見てしまうのです。
最近のオススメ作品を貼り付けておきますのでご興味ある方はヨウツベ自体の設定で日本語字幕を選んでお試しください。
妖怪一族にと死闘を繰り広げる「神尊」と呼ばれるゴーストバスターの能力を持つ一族らの話。
同じ一族内の権力闘争で、陥れられ同族に殺された父が残した「自分の身体を鍛え上げて武器にする」秘伝の書を頼りに、のし上がっていく兄の話。
殺し屋組織内で人情派の大元締めを守ろうとする忠義派と、大元締めを殺して組織を牛耳ろうと企む革新派との熾烈な闘いを描いた話。
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