悪魔の虜になる
それはある日のお昼の事でした。
黒メガネのあの人が、軽快なミュージックと共に登場し、観客の拍手を 「チャン! チャ!チャ!チャ!」と三拍子で見事な指揮を披露して、ゲストを招くあの番組。
登場したのは、顔を白塗った悪魔でした。
「フハハハハハハハハ・・・。」と登場したデーモン小暮閣下。
それが小学生の私と聖飢魔Ⅱの出会いでした。小学生の私にとって、それは衝撃の出会い!テレビに釘付けになりました。
強烈な見た目と閣下のおもろいトークは、私の心に深く深く刻まれました。しかし、当時の私は小学生。私の家は結構厳しくて夜は8時に寝ておりました。音楽番組など見れません。
そして時は経ち中学になると就寝時間が9時になり、8時からの音楽番組でデーモン閣下が歌っているのを発見。
強烈な外見なのですぐわかったのですが、歌声が喋りの声と全然違う事に再び衝撃を受けます。
デーモン閣下、トークがやたら長いですが、歌だけちょっと聞いてみたいという方は4分50秒からスタートしてください。↓↓
私の大好きな曲:聖飢魔Ⅱ第三経典より「エルドラド」です。
私はそれまで芸能界には全く興味関心のない子供でした。好きな歌手と言われても誰もおらず流行りの歌にも興味がなく、細川たかしの「北酒場」が結構お気に入りな渋い子供でした。
そんな私がデーモン閣下の美しい歌声と、カッコいいバンド演奏を聞いて心を奪われてしまったのです。
そうして、私はその晩①生まれて初めて「好きな芸能人」が誕生し、青いスポットライトをバックに滑らかにエレキギターを弾きこなすエース清水長官(赤いメイクのギタリストの人)に魅せられて②エレキギターをやろう!と思い立ったのです。
この日、その後の私の人生に大きな影響を与えた2つの出来事が起こったのです。
こうして私は音楽番組をチェックし始め、聖飢魔Ⅱが出る度にテレビの前にカセットデッキを置いて一曲ずつ録音していたのが、そのうちカセットテープのアルバムを買い集めるようになっていきました。
そして当時、県下で唯一軽音楽部があった高校に進学した私はそれまで何も興味がなく、コツコツ貯めるだけだったお年玉をはたいてエレキギターを手にしたのです。
そして、いつか聖飢魔Ⅱを演奏しようとギターを練習し聖飢魔Ⅱ信者になり(ファンクラブ)私の人生 聖飢魔Ⅱ一色!聖飢魔Ⅱ一択!
大晦日になると紅白を見る代わりに聖飢魔IIの経典を第一経典から最新経典まで順番に聴く事がマイ年越しスタイルでした。
それが私の幼少時代から高校にかけて。
いつの頃からかカセットテープがCDというものに切り替わりましたが、CDプレイヤーなんてハイカラな物は家になかったので、結構長い事カセットテープでした。時代の変遷で、カセットテープのアルバムからCDアルバムに切り替えが進んで、仕方なくCDプレイヤーを購入しました。
私の初めてのCDは、他でもない聖飢魔Ⅱのカセットテープで買った分の買い直しでした。
聖飢魔Ⅱ第三経典「地獄より愛をこめてFrom Hell With Love」
そして一番大好きなこの経典(アルバム)から、第一、第二、第四、第五・・・と、コツコツとまた買い直していくのです。
それからSHOW -YA,ラウドネス・・と好きなバンドはたくさん増え、現在では洋楽カバーをしているのですが今でも心は悪魔の虜なのです。
こちら、私が初めて買ったCDである「From Hell With Love」を少しアカペラですが歌ってみました。ダウンロードのお手数をおかけする事、誠に恐縮です。
歌声を載せるにあたって自分で思った事。
・バンドものの歌って楽器隊の見せ場もあるからアカペラはキツいな~。
・最初は一番好きな曲をフルで歌おうかと思ったのですが、間奏部分がいたたまれな過ぎて、音響効果も何もない完全なアカペラをフルでやるのが忍びなくてこうなりました。
これ等に関して、ご感想・アドバイスなどいただけると幸いです。