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西遊記フォーエバー
世界に誇る日本の漫画、アニメの画像の美しさ、他国の追随を全く寄せ付けないほどの、ストーリーや設定の超ド級のオリジナリティ。
ちなみに、のっけから脱線して申し訳ないですが、私は今まで「超ド級」の「ド」は「ドアホ」や「ど真ん中」などに使われる「強調のド」なんだと疑いもしなかったところ、何故か今日に限って「ん?『超ド級』ってホントにあってる?」と気になって調べてみたら・・・!
↑↑このURLの中身:
超弩級(超ド級)
桁外れに規模が大きいさま、規格外の大きさであるさまを指す言い方。元々は戦艦の規模が「ドレッドノート」を超える規模であるという意味で用いられた言い方。
超ど級の「ど」は、「どアホ」や「ど真ん中」という風に強調の意味で用いられる「ど」との直接的な関連は見出しがたい。
Ω\ζ°)チーン・・・。
わざわざ注記してある勘違いをしていた人→私_| ̄|○
や、この間違いに気づけたのもアウトプットの力だな~と。
誰かの目に触れると思うから、ふと「これって間違ってないかな」なんて思い至るもんだなと実感した瞬間。
話を元に戻しますが、日本の漫画・アニメが今や世界に誇る一つの文化として確立されている別格である事は勿論大前提としてあって!でも、私は香港漫画にもそこそこハマっています。
香港漫画についての記事は、過去にも何度も書いて参りましたが、私の一番のお気に入りは、このダラ長い情熱が空回りし過ぎた記事でも書いた通り、邱福龍氏なんですが、
二番目に好きな鄭健和氏についても、いくつか作品紹介の記事を書いています。
↑↑↑そのうちの一つ、この記事の中では、今日の記事で話題にする「西遊記」のオマージュ作品「西遊」についても触れておりました。
「西遊記」それは誰もが知ってる中国四大文学の一つ。
天竺に妖怪を弟子にした僧侶が経典を取りに行くという壮大ファンタジー。
日本では、旅の中で出会う悪い妖怪たちとの戦闘エピソードに重きが置かれていますが、中国の西遊記は、もう少し哲学的で、世界の在り様に対して、色んな立場からの視点が描かれていて、権威主義に対する大いなる風刺も込められているみたいです。
そして、この「鄭健和氏が描く西遊シリーズ」がめちゃめちゃ面白い!
第一部の「西遊」では、すごく武闘派の玄奘三蔵が出てくる他、オリジナルキャラの狼が主役で、孫悟空はあくまでも脇役でした。
その代わり、猪八戒、沙悟淨の戦闘シーンのカッコよさ(外見ではなくて)に目を見張ります。とりあえず沙悟淨は河童じゃない!と声を大にして言いたいです。
そして、最終回の一つ手前まで全く、それと気づかなかった第二部。
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最初、この第二部を見た時、冒頭の面白さに惹き付けられて、あっという間にハマりはしたものの、最初は西遊とハイパーリンク設定の「西遊」シリーズのスピンオフと思わなかったので、「あれ?どっかで見た一族・・どっかで見たキャラ・・・」と、ネタ切れで思い入れの深いキャラを捨てきれずに同じキャラを使い回しての新ストーリーなのか、とずっと思っていました(←めっちゃ失礼なヤツ!)が、最後の最後に大どんでん返しを喰らいました。
シリーズものだったのに、最後の最後にしか孫悟空を出して来ないなんて「やるじゃないか!」と逆に株が爆上がり。スタンディングオベーション!
~からの
西遊 第三部 (・・・って事は、やっぱり「阿修羅」は第二部なのね、と再確認)
その名も
「妖怪道」
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(若干ネタバレあり)
破天荒な乱暴者はそのままに、でも何故か泣けちゃうくらい人のイイ孫悟空は、6話目でさっさと死んでしまいますが
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西遊記という大ファンタジーに、輪廻転生、構造主義をフル活用して、天界の神、人類、妖怪たちそれぞれの持つ利己主義、絆、信頼、事なかれ主義、正義の在り方が、いろんな視点から浮き彫りに描かれる、なかなか深いストーリーです。
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生まれ変わってきた後からがストーリー本番。
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「西遊記」という壮大なファンタジーと特殊なキャラ達あってのオマージュではありますが、一話一話が面白くて、読み始めたら全く止まれません。
見どころしかなくてヤバいです。
あまり一気に読み過ぎないように、と立ったまま読んだら、立ったまま15話一気に読んでしまいました(←自宅で立ち読みって・・)
売れた漫画は、ひたすら続けて、スピンオフの嵐が吹き荒れるのは香港漫画の常ですが、この「妖怪道」、とうとう孫悟空が主役のこの西遊シリーズは、延々読み続けていたいと思ってしまう作品です。
やっぱり「孫悟空」という、圧倒的強さを誇るキャラ、が誰もの頭の中にしっかりと根付いているからこそ通用するテーマだと思います。
ハイクオリティなオマージュは、ハイクオリティな原作あってこそですが、時に、原作を更に掘り下げて深読みさせてくれる魅力があると思います。
さすが世界が愛する「西遊記」。
魅力的なキャラ設定とストーリー構想に裏打ちされているだけあって、時代が変わっても、捉え方、見せ方が変わっても揺るがない強さを感じさせてくれます。
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