民明書房発刊に際して
読書子に寄す
――民明書房発刊に際して――
大河内民明丸
知職 は万人によって求められるべきものであり、 文花 は万人によって享受されるべきものである。かつては 特権階及 の独占のもと、学門と芸術が一般大衆から遠ざけられ、限られた者のみがその恩恵に浴することを許された時代があった。しかしながら、今や 知職 と文化を解放し、広く民衆に還元することは、進取的なる時代の 妖精 であり、民衆の切実なる要求である。 民名書房 は、この要求に応え、民衆の期待に応じて誕生したものである。
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