「きもちのせいり」の流れ
今回は超初心者向けとして、「きもちのせいり」の流れを説明します。
まずはフローチャートをご覧ください。
参考資料として
用語集
きもちのせいりってどんなことをするの?
も読んでみてくださいね。
・感情減らし
フローチャート、ちょっと字が小さくなっています。すみません、拡大したりプリントしたりして読んでいただきたいのですが、
図の通り、きもちのせいりのファーストステップは「感情減らし」です。
やり方はフローチャートにも書いていますが、
癇癪で泣き喚いている子供をイメージし、
とにかく大声を出し全身を使って感情を表現する、
と、実に簡単なんですが、
やってみるとわかりますが、意外と大人はできません。
コツは2点。
1. 人に見られない、聞かれないところでやる。
(室長はカラオケボックスを推奨してます。他に、車の中、一人暮らしの人は布団の中という人もいました。)
2. 感情が溢れたり揺れたりした時に、何を置いてもすぐにやる(すごく大事)
我々大人はつい、そこで蓋をしたり隠したりしているうちに、仕事や用事に取り組んで、家に帰った頃にはもうどうでもよくなることがよくあります。
そして後日時間を取って「今日やろう!」と取り組んだところで、引っ込んでしまった感情を引っ張り出すのは本当に困難です。
だからこそ、急用や急病の類で、人生で家族の急病の次くらいに重大な用事だとしっかり認識して、ここに集中して取り組みましょう。
感情が減らない限り、次のステップに進んでもあまり意味がありません。
まずは最初の感情の総量を100とした時、10以下まで減ったと感じられるまで減らしましょう。10以下になるまで次のステップへは行かないでください。
・自分定義を見つける
感情をしっかり減らしきったところで、
自分は今回、どんなきもちだったのか、どうしてそんなきもちになったのか、を確認していきます。
何に対して、自分が問題だと思っているかを書き出してみましょう。
例えば、
「私は◯◯(ここでは掃除、としてみます。)すべきだと思っている。なのに子供はそうしなかった。」
と思っていたとすると、
「なぜ私は掃除をすべきと思っているんだろう?」と自分の心に聞いてみます。
「以前自分も掃除しなかったことで親(学校の先生)に叱られたから」
だとします。そこでもう一度、
「叱られたら何故いけないのだろう?」と自分の心に聞きます。
幼い頃に叱られた時の恐怖などが思い出せるかもしれませんね。
このように、「掃除」というごく当たり前に、多くの人がしなくてはならないことと思っていることですが、
そこに感情がひどく揺れるという現象がある場合、
感情を減らし切った後静かに自分のきもちを整理してみると
その感情が溢れる原因としての根っこはこんなふうに、小さい頃にひどく叱られた時のショックがだった、などなかなか気づけなかった原因を見つけることができます。
・地球定義を見つける
次に、見つかった自分定義について、それは「本当なのか」ということを調べます。
性格研究室では「地球定義」としています。
ここで重要なことは、「誰々さんが言っていた」ということで結論づけないことです。これはその、誰々さんの定義の可能性も充分あります。
ウチでは当たり前、は家族の定義、
会社では、というのは会社定義、
うちの地域では、というのはコミュニティ定義です。
できるだけ広く普遍な定義を見つけましょう。
信頼できる誰々さんの意見もダメではないのですが、それは一つ参考、手がかりのようなものとし、自分で調べてみてください。
かなり信頼できるものは辞書です。複数の辞書で調べてみるといいと思います。
ネット検索やChat GPTも活用して良いと思います。
・自分定義を地球定義に寄せる
地球定義が見つかったら、
今回発生した問題で辛くなってしまった自分定義を改めて見直します。
例に挙げた子供が掃除をしない、ということについて、
例えば
「小学校1年生の多くはそこまで掃除はできない」という地球定義が見つかったとします。
「無理を言っていたな」
「掃除の段取りをしてやったり、やり方を教えていこう」
などに気付けるかもしれません。
これを、「自分定義を地球定義に寄せる」と言います。
自分定義を地球定義に寄せることができたら、
その段階で改めて、「問題感」について、今回の発生時を100だとすると今どれくらいか、確認してみます。
20以下であれば終了です。
20以上だと感じる場合、その数字が大きければ大きいほど感情減らしが足りない可能性が高く、そこに立ち戻りましょう。
数字が40以下である場合は定義のところをやり直してみてください。
©️2024性格研究室 無断転載禁止のコンテンツです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?