【ゲーム感想】LIFE IS STRANGE 2
あまりにも衝撃的なエンディングだったので、プレイ直後の気持ちを落ち着つけるために感想をまとめました。
よければ読んでください。
1.はじめに
2月21日、姉が帰省しているタイミングの連休で
以前からからやりたかったゲーム「LIFE IS STRANGE 2」を購入し、
母も含めた3人でプレイしました。
実際に操作したのは私です。
3日間でゲームクリア、さらに1週間かけて2周目をプレイ。
ゲームの中に用意されているシナリオをだいたい全て確認してきました。
このゲームを一言で表すなら、ひたすら「辛い」につきます。
辛すぎて、自分の中の感情の落とし所を見つけることができませんでした。
そこで、感想を文字にして残すことで、このゲームについての気持ちを整理してみようと思います。
辛い辛いといっていますが、自分の中で特に心に残ったゲームとなったことは間違いないです。やって良かったと思っています。
間違いなく名作だと思います。
2.ゲームとしての評価 (ネタバレなし)
パッケージ裏程度のネタバレは含みます。
LIFE IS STRANGE 2は、ナンバリング前作を特徴づけていた巻き戻し能力がなくなってしまったので、LIFE IS STRANGEが持つアドベンチャーゲームとしてのオリジナル性がなくなっちゃうのではないのかな?と思っていました。
前作の特徴は、主人公が時間の巻き戻し能力を持っていたことでした。アドベンチャーゲームにおいてそれは、周りの反応を確認した後に行動を選び直すことができるというゲーム設計に落とし込まれたんですよね。他にない設定で、シナリオとの相性も抜群でとても面白かったです。
一方今作は、物語に機転を与える特殊能力を持っているのが「9歳の弟」という所がかなり独特だと思います。主人公じゃないんですよね。この点が、前作に引けを取らないほど、LIFE IS STRANGE2のアイデンティティになっているんじゃないでしょうか。
兄としての主人公の行動が、NPCである弟の人格に影響を及ぼし、それがシナリオを大きく動かすんです。
前作とは全く違う、それでいて他にない体験ができるこのシステムには感動しました。
幼い弟ですから、ちゃんと教育しても思い通りに動いてくれるとは限りません。それでもダニエル(弟)は兄の言葉を蓄積しているんですよね。それはふとしたタイミングで感じ取れます。
このことが、このゲームで行動を選択することに重みを与えているんです。
感情移入しすぎてプレイ後の脱力感が半端ないことになってしまったんですが...
あまりに重い内容ですので万人受けするものだとは言えませんが、ゲームのシナリオを重視する人には迷いなくおすすめしたい作品です。また、日本で生活しているとあまり触れることができないようなアメリカの感覚を感じることもできます。非常に考えさせられました。
より多くの人に兄弟のことを愛して欲しいし、二人の行末を見守っていただきたいです。
3. 読む前に (未プレイの方向け)
とても心に残ったゲームだったので、ネタバレを受ける前にプレイしていただきたいです。
15~20時間でクリアできますし、
操作も簡単で、ゲームに慣れてない方にもおすすめです。
映画が好きな人や、ゲームにシナリオ・良bgmを求めている人にはささると思います。ただ、
・長いムービーを見るのが苦痛な人
・重く辛い差別等が絡む悲惨なエピソードに、耐えられない人
・ゲームにアクション性や戦闘を求めている人
・子供が苦手な人
には向いていないと思います。
また、シナリオは繋がっていませんが世界観や一部登場キャラクターを共有している前作も素晴らしいのでぜひプレイを検討していただきたいです。
ネタバレ厳禁なゲームですので、未プレイの方は必ずプラウザバックをお願いします。
以下はプレイ後の知識がある前提で、シナリオの感想を書いていきたいと思います。
ネタバレ注意(スクロール下)
4. エンディングごとの感想(以下全てネタバレ)
4−1
■ 離別
初見でたどり着いたエンディング。
個人的に「自首」を選ぶつもりだったんですが、私のプレイを見ていた姉と母は国境を越えたいとのことで、最終的に「国境を超える」決断をしました
えっと…非常にショッキングでした。
この結末を最初に見たせいで私は苦しんでいると言っても過言ではないです
まさかダニエルがショーンとの別れを自分で選択するとは思わなかったので、彼が車から飛び降りるシーンは大きな衝撃となって心に残りました。
そうだよね、ずっと、もう誰も傷つけたくないって言ってたもんね…
私が自首を選びたかった理由も、ダニエルに暴力的なことをさせたくなかったためでした。ダニエルに指示出したら国境警備隊が死ぬことは確実だろうな、でもそんなことさせたくない…
ダニエルが力による暴力をふるうことだけは、決してして欲しくない。
だから、自首するしかないと思いました。
(姉と母は、ここまできたら国境を突破すること以外考えられなかったと言っていました。まぁ、メキシコだけがこの兄弟の目的でしたからね...)
茫然としたままエンディングを眺めて、まず最初に思ったことは
「ダニエルは私たちが思っていた以上に大人だったし、ショーンの背中を見ていたんだ」
ということですね
プレイ中、私は常に兄としてダニエルを守る努力をしてきましたし、父親代わりになりたい一心で、時には叱りながらもルールの大切さを教えました。
父親を失い、ダニエルを守らなければという強い使命感に囚われていたショーンも、きっと同じ気持ちだったでしょうから。
ダニエルは兄の自由を叶えるために、ふるいたくもない暴力を使ってメキシコへ逃してくれた。そして自分はアメリカで監視されながらも、兄から教えてもらったルールを守りながら生きていく。いつのまにか立派に、優しそうに成長したダニエルの姿は、私の胸を熱くさせました。それは、例えそばにいなくても兄と過ごしたあの逃避行があったからなんでしょう。
木に刻まれた兄弟狼の姿に、離れていても兄のことを思い続けているダニエルの心を感じました。
ただ、切なすぎますね。
ショーンは何よりも「ダニエルを守るため」にここまでやってきたんですよ。もちろん自分の自由のためもありますが、一人でメキシコにきたって…
カレンに言われたように、ショーンの人生でもあるのですから、決して無駄なことだったとは思いません。ショーンがメキシコで掴んだ自由は何よりも尊いものですし、キャシディやフィンと過ごすショーンは幸せそうでした(一人の場合もありますが)
でも、ダニエルの自由を奪って一人で過ごすメキシコって、ショーンの望んだものではないことは確かだと思います。
手紙でやりとりはできているようですが、二人が再会することは一生ないでしょうしね…
ダニエルを守り続けてきたショーン。メキシコへ兄を送り出し、今度はダニエルがショーンの自由を守ってくれていることには感動しました。
ダニエルが踏むことのできなかったプエルト・ロゴスの砂を握りしめるシーンは、切なくて胸が張り裂けますよね。
このendは、ダニエルの自由を奪ってしまいましたが、祖父母とともに穏やかに生活しています。超能力もいいこと・何気ないことだけにしか使わず、立派に成長することができたようです。
二度と会うことはできないかもしれませんが、ショーンもメキシコで元気に生きています。
切なすぎますが、二人が手に入れることのできる精一杯のGoodendの一つだと言えると思います。
ただ個人的にはあまり好きなendじゃないですね。ショーンが実際どういう感情かはわかりませんが、私はダニエルが車から飛び降りた瞬間のショックが強すぎて、プレイ後一週間たった今でも拭えないくらいの辛くにがく苦しい思い出になってますし、ショーンもそうだったんじゃないかと考えてしまいます。
最後の最後で意見がすれ違うのも、なんだかあの兄弟らしい気もしますけどね。
いくらショーンを守るため、もう誰も傷つけないためと言えども、ショーンの手を離れていくダニエルの姿は、私にとって寂しすぎました
周囲に何度も言われた言葉が、最後になってより重く響いてきますね。
「ダニエルはもう、子供じゃない」
4−2
■ 贖罪
一人でプレイしていたら確実にたどり着いていたであろうエンディング。
最初の離別endが辛くてやりきれなくて寂しくて仕方がなかったのですぐにやり直しました。
…ダバダバ泣きました。
離別でも泣きましたが、こっちの涙はなんか滝のように静かに大量に流れてきましたね。
いや、ずるいですよ。
最後の最後で最初のキャンプ地に行くなんて
15年って長いですね。彼、まだ16歳だったんですよ。生きてきた年数とほぼ同じですよ。
31歳で人生の半分が牢屋ってなんなんですか?
私はショーンにもダニエルにも極力犯罪はさせたくなかったので、盗みもしてません。ただ過酷な環境から精一杯のやり方で弟を守っていただけです。こんな仕打ちってありますか?
ダニエルは幸せそうに、そして立派に、自由に育ってくれました。
日常生活を送るダニエルの姿に、ショーンが守りたかったものが見れたと思います
。ダニエルの罪をショーンが全て被ったんでしょうが、それでよかったんですよね...?ダニエルの幸せのためにここまで頑張ってきたんですから。できることなら、その成長をそばで見守りたかった。
空白の15年はショーンにとって長く辛いものだったでしょうが、ショーンが描いたスーパーウルフの漫画に、少し救われた気持ちになりましたね。
個人的な感覚ですが、捕まる瞬間の、フローレス捜査官の「弟のことは守る」的なニュアンスの言葉にはなんだかホッとしました。説得力のないその場騙しの発言に思えるかもしれませんが、他にすがる当てがありませんでしたし、ショーンの弟への気持ちをわかってくれ、それに声をかけてくれただけで十分救いになったと思います。あの言葉で私の気分が少し軽くなったように、ショーンも少しは安心したことを願いたいです。
最後の森のシーンは何度思い返しても胸が詰まりますね。
初見時のエピソード1では、ダニエルとはぐれるのではないか、地滑りで怪我してしまうのではないか、野生動物に襲われてしまうんじゃないかと不安で、ほんっとにハラハラしたんですよ。
常に視界にダニエルが入るように歩いてましたし、ダニエルが隠れて脅かしてきたときは心臓が止まるかと思いました。姿が見えなくて絶望しましたよ。基地を見つけた時もなるべく離れないで欲しかったから薪拾いには行かせませんでしたし、川に向かっていけば追いかけて行って見守りました(水切りは根気よく教えて、できたときは兄弟共々嬉しかったですね)
。基地の上の石にダニエルが立ってた時なんかも、落ちるんじゃないかと不安になって一瞬頭が真っ白になりましたね。
だからこそ、あの森を成長したダニエルが歩いてるのを見ただけで胸が詰まりました。もう、胸が張り裂けそうというか爆発する気持ちです。
そして、かつての基地での、ショーンの、涙。
翌日、二人の家路は別なんですね。それぞれの車で違う方向へと去っていくの姿に悲しくなりました。
去っていくショーンに、かつてのような遠吠えを送るダニエル。
しかし、一人になった車の中でダニエルは、顔を覆ってしまって...
個人的に、一番しっくりきたendです。
ただ、この虚しさはなんなんでしょう。
二人の涙は、どういう意味があったんでしょう。
私に二人の涙の意味を理解することはできませんが、なんというか、正の感情には見えませんでした。いろんな理由も捉え方もあるでしょうが...
15年の時がすぎて、自由になっても、二人は一緒にいることができないんですね。
いつだって会えます。会うことはできるんです。
それは幸せなことだと思います。でも...
切なくて、悲しい物語でした。
こんなことなら最初から逃げていなければ、とか考えてしまいました。
でも、最初のあの場を去る決断はプレイヤーでも誰でもなく他ならぬ「ショーンの選択」です。
この決断は、ショーンが犯した「罪」とも言えると思います。
ただ、母親に捨てられたショーンにとっては、「家族と一緒にいる」ということが何よりも大切なことだったんじゃないかと思います。あの状況では、ショーンに逃げる以外の選択肢を思いつくことはできなかったんでしょう。それに忘れがちになりますが、彼もまた、たった「16歳」の子供なんですから。
あんな若くして、ダニエルのために、自分を守るために大人になるしかなかったショーンのことを思うとやりきれません。
ただ、この1年の逃避行はやはり二人にとってとても必要なものだったのだと思います。
ダニエルがあんなに大きな力を持ちながらも、力とちゃんと向き合って正しく成長をできたのは、他ならぬショーンが隣にいたからに違いありません。
私はそう思います。
15年を失ったショーンのこれからを思うと、不安で仕方がありません。けれどきっと、例え一緒に生活できなくても、ダニエルがそっと彼を支えてくれると信じています。
二人が生きていく中で、ささやかな幸せに出会えますように。
4−3
■ 血を分けた兄弟
2周目、ダニエルにより生きることに貪欲になるよう指示し、超能力をのびのびとつかわせながら辿り着きました。
ゆーて倫理観を欠如させるようにしたつもりはない。
好きか嫌いかでいうと、圧倒的に好きなendですね。
だって二人が一緒にいるんですよ。
真の意味で自由かというと、過酷な環境の中、暴力的になってしまったダニエルの超能力に頼りながらの生活になりますので、疑問は残りますが…
それでも、メキシコに逃亡することを決めた段階で、命の危険なく過ごせるとは思っていませんでしたし、あの場でできるだけの幸せは掴んでいるんじゃないかと思いました。
そう思いたいという私の願望もあります。だって、そうじゃないと報われなさすぎじゃないですか。
父の形見のライターを見たときの二人の表情を思うと、虚しさもこみ上げますけどね…
ギャングに襲われたショーンを助けるダニエルの姿を見ていると、遅かれ早かれショーンは死んでしまうんじゃないかと不安にもなってしまいました。このまま長く持つ生活じゃないでしょう。
それでも、そこまでしてでも二人が一緒にいることの意味はとても大きいと思います。
最後、海を見つめるダニエルの瞳がキラキラしているシーンは、虚しさを感じつつも胸がいっぱいになりました。ダニエルに父の故郷を見せられたことが嬉しいです。
願わくは、少しでも長く、二人が一緒に過ごすことができますように。
4−4
■ 一匹狼
ありえないです。ただただ悲しいendでした。
ダニエルをたった一人にしてしまった。それが悲しいです。
せめて、最後に一言でも言葉をかけてあげたかったですね。ショーンも同じ気持ちだったと思います。
前作LIS1(LIFE IS STRANGEの略、今作と区別するためにナンバリングを表記)にはBad endやGood endという区別はありませんでしたが、このendはハッキリbad endですね。
しかし、ありえない道ではないのが悲しいところです。
他のendと同じくらい、ほんの些細な違いで二人にありえた結末です。
このルートはいわゆるダニエルの倫理観が低い場合にたどり着くendですが、過酷な環境の中で生き抜くことを必死に教えていけば普通にこのルートに入ります。
考えてみてください、全米で警察に追われていて、捕まれば離れ離れになってしまう。生きていくためには、弟を守るためには、時には盗みをしなくてはいけない場面だってあるでしょう。指名手配されている中で生きていくためには、とるしかない手段だってあるのです。ダニエルは超能力を持っているので、その力を使って生き延びる手段を学ぶ必要だってあるでしょう。過酷な環境の中では、自分の身を優先する術を身に染み付ける必要があります。
まるで犯罪者擁護のような文章になってしまいましたが、二人の環境のことを思うと他に道がありませんでした。
犯した罪は増えても、ショーンは善人気質のまま、壁にたどり着くこともあります(もちろん選択肢によっては人殺しを犯してる場合もあるでしょうが、私は違いました)。
いくら今まで生き抜くことに貪欲になるよう指示したからと言って、大切な弟に、目の前の警官たちを蹴散らすように(間接的に、殺してしまうように)言えますか?
二人の意見が別れた段階で、この結末はなるべくしてなったような気がしますね。
離別endはダニエルを正しく導きつつも、最後の最後でダニエルを裏切ってその力に頼ってしまったとも言えますが、
一匹狼endは、ダニエルを正しく導いてやれなかったと言えるのかもしれませんね。ショーンが側についていてくれるのならば、それは生きぬく力にもなりえたかもしれません。しかしたった一人では、その巨大な力をどうすることもできないでしょう。
考えうる結末として、一番最悪です。
メキシコに一人ダニエルを置いていくなんて、ショーンが一番望んでいなかった結末です。
最後、弾痕を押さえながら声もなく逝ってしまったショーンはどんな気持ちだったんでしょう。
不安だったでしょう。絶望だったでしょう。その後のダニエルを待ち受ける未来のことを想ったショーンのことを考えると、悲しすぎます
10歳から16歳まで、たった一人で生き抜いていたダニエル…悪い仲間や女の影は見えましたが、ショーンの墓の前、プエルト・ロゴスの浜辺に立つダニエルを見ると、彼の6年間の孤独がわかりました。
ダニエルは二度と、ショーンの死から立ち直れないかもしれません。
私は正直、この状態のダニエルの前で自首した場合、ダニエルは車を降りて一人で壁を越えようとすると思っていました。だからこそ、ショーンが降りられないように細工して車を動かしたのには驚きましたね。このルートに来て、離別endで兄から離れる決断をしたダニエルがいかに大きな決心をしたのか、いかに大変なことであったのか、身に染みました。
ダニエルは兄の背中を、ショーンが思っていた以上に見ていましたよ。
ショーンにとってダニエルは、たった一人の、何があっても守らなくてはいけない弟でありましたが、同じように、
ダニエルにとっても、ショーンはたった一人の、そばにいなければいけない家族だったんですね。
一人で非行に走っていくダニエルは見てられません。
あまりにも悲しすぎる結末でした。
5. 全エンディングを通して
※前作LIS1のエンディングに関するネタバレを含みます
4つのendを通すことによって改めて、ダニエルがどんなにショーンを見て成長していたのかが分かりましたね。そして、やはり「離別end」で、兄から離れる決断を自分で下したダニエルは強いと思います。
......
辛いですよ。
ショーンはダニエルにとって、兄として、また父としてあろうと、気丈に振る舞ってきました。
ダニエルを立派に育てたい一心で、優しい子に教育した結果が別れる道しかないのは残酷です。
一匹狼endは悲しすぎるので省きますが、残りの3ルートはどれが幸せか、何が正しいか一概に言えませんよね。どのルートも救われている点もあればやりきれない気持ちになるところもたくさんある。
個人的に苦手なendと書きましたが、贖罪endよりも離別endの方がダニエルの表情が明るい気がするんですよね。ダニエルは確かに監視されていますし兄と離れてしまいましたが、最後兄に自由を与えることができましたし、自分の罪を背負わせることもありませんから...でしょうか。ショーンは望んでない結末だと思いますが、他でもないダニエルの決断ですからね。
プレイヤーの叫びとしては、言わせてもらいますが、
ダニエル、お前がいなきゃ意味ないんだよ!!!!!!!!!!!
LIS1のシナリオと最後の決断でも言えることですが、このストーリーは何か大きなものを失うまでの物語なんですね。道中、辛いことがたくさんありましたが、思い返すと、共に過ごした時間がいかに大切で幸せなものだったかがわかります。
別れって辛いですよ。でも、別れの前に一緒にいた時間が確かにあるんですよ。それがあれば生きていけるって思いたいです。
LIS2の血を分けた兄弟endは、LIS1の街犠牲endに近いものを感じますよね。大切な人とずっと一緒にいることができる...それでも欠けてしまったものはあまりにも多い...LIS2の場合それはダニエルの倫理観なわけですから、見ていて悲しくて仕方がないですね。
しかし、ショーンがそばについていてくれてますから...
ウ゛ッ!!!!!!!!!!!(一匹狼のトラウマ再発)
ゲームのシナリオとしては、主人公のショーンに感情移入しすぎたのもあって辛すぎるものだと思います。でも、2周目をやり終えるまで止まりませんでした。
初見プレイ時ではどの章も不安でしかたなくて、ダニエルを守ることに必死になっていましたから、他人にハリネズミ状態で応対していました。キャシディのフラグもボキボキに折ってしまいましたし...ダニエルの超能力に関しても少し神経質に叱っていたので、子供扱いしてしまっていたのかもしれません。
エンディング(離別・贖罪)を見ることによって道中共に過ごした時間がいかに大切だったか身に染みたので、2周目は一緒にいる時間を伸び伸びと過ごすことにしました。楽しかったです。
辛く重く苦しいストーリーでしたが、美しい兄弟愛の物語だったと思います。
私の中では名作として心に残り続ける作品になりました。
ショーンとダニエルに出会えて良かった。
心から、そう思える作品です。