労働calling
およそ10年ぶりに飲食店で働いている。
楽しんで働いているが労働後はヘトヘトのヘトになる。
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札幌に行きの打診があったくらいの頃。
芸人メタルバンドHEAVYMETAL THUNDER!!!で札幌にライブをしに行く予定があり、その間に昔働いていた仲間たちと飯を食べに行った。
当時20歳そこそこのハナタレの僕はススキノで毎日のように働いていた。
朝までドンガラガッシャンと働き、その後飲みに行き、昼過ぎまでアルコールに浸かった後数時間だけ寝て出勤していた。
「飲むならやれ」
先人の教えとして今でも心に刻まれている言葉だ。
そんな青春時代を過ごした仲間たちは今ではとても偉くなっている。会社の部長になっていたり、自分で会社を立ち上げて飲食店をやっていたり。
38歳の僕は預金残高8円とかで生活しているのに。
その中で僕が札幌に戻ってくるかもしれないという話をした。辞めて戻ってくるわけではなく、札幌のよしもとに移籍して活動ができる状態での戻ってくると言うと、そうかそうかと場は盛り上がった。
だが、もちろん戻ってきてすぐによしもとの仕事が滝のように入ってくるはずはない。人間は生きていかなくてはならないのだ。
お金は大事。最近やっとそう思うようになってきた。それを親に話したところ「そんなのは20年前に理解することだバカタレ」と叱咤激励を受けた。
そんな話をすると「ちょうど良い。それならうちで働いてくれよ」とお声がかかった。
そう言ってくれたのは当時から随分と可愛がってくれた先輩のひとり。恐らくその時は週8で会っていた。
「もちろんよしもとの仕事優先してもらって構わないから、休みの時とか空いてる時に手伝ってくれたらいい。応援してるし、うちの店にも力貸してくれたら本当に助かる」
僕は深く頭を下げてお願いをした。
昔から気にかけてくれていたひとりでもあるし、ある意味の「恩返し」のようなものだ。
そして僕は労働を始めることになる。
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札幌に引っ越しをしてきて労働が始まる。
久しぶりの飲食店勤務。ブランク丸出しで働き始める。正直不安だった。仕事ができるとは到底思っていなかったが、不思議なもので体は覚えているものだ。昔取った杵柄というものなのだろうか。割と動けて安心した。
周りは大学生のキラキラしたアルバイトばかり。イケメンが沢山で人として敗北を喫している。僕は下唇を噛み締めながら皿を洗ったりしている。
アルバイトの方々は僕が芸人というのはなんとなく知っているようだか、オーナーの知り合いで入ってきた38歳のおじさんにはどう接したらいいのかわからないという感じがひしひしと伝わってくる。
ミンナ。オレハコワクナイヨ。
早く人里で仲良くなりたい。
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そんなわけで毎日ヘトヘトになって働いているが、楽しく過ごしています。
ここからお笑いのお仕事も増えてきて更にヘトヘトになることを期待して今日も労働へ。
札幌駅前近くにある「エゾバルバンバン札幌駅前通店」に居るので、お近くの方は冷やかしに来てください。
おはようございます。
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