『星漢燦爛』 中国ドラマ 鑑賞記録
中国の配信時はタイミングが合わず、上陸を待っていたドラマです。幸いWOWOWさんで放送してくださり、後半は録画でイッキ観。昨年末の最終話放送に追いつき完走しました。
前半から中盤にかけてが特に見応えがあった気がします。
本国では二部作なので、その意味では第一部が面白かったということになるのかもしれません。
人気、実力ともに安定の吴磊くんと赵露思ちゃんの競演。
構成や世界観、演出や美術など全てが重厚で、日本の大河もこういった雰囲気だったらいいな~と思ってしまいました。
さて、今年の目標は「短く書く」です。
長くなり過ぎて皆さんの貴重なお時間を奪わないように(笑)
ネタバレに気を付けますね。
それではまいります。
壮絶な生き方の主人公二人
一人は皇帝から実の息子のように大切にされているが複雑な生い立ちを持つ。
もう一人は将軍の娘ながら両親から家に置き去りにされ、不遇な幼少期を過ごす。
そんな二人が辿る波乱万丈な愛の軌跡が描かれる。
凌不疑(吴磊 演)は実父と仲違いしており、陰謀によって戦で命を落とした叔父の名誉回復と復讐を頑なに誓っている。
程少商(赵露思 演)は聡明で一本気だが情が深い。
ある意味よく似た内面の二人だ。
脇を固めるのは、皇帝、皇后や宮廷の人々。そして 少商の父母、兄弟、婚約者、彼女に想いを寄せる師匠や友人など多彩。
鎧を付けて戦場にも赴くコワ面な母親 萧元漪(曾黎 演)の 少商への厳しさは尋常ではない。スパルタが過ぎる母と娘の溝は深まるばかりだ。それを横からフォローして中和させるように甘々な父親 程始(郭涛 演)。この親子の関係性は出色だった。最初から最後まで軸のしっかりしたプロットで貫かれる。
一方、まるで実の母親のように親身になってくれる皇后(童蕾 演)と 少商の信頼関係もよかった。実母と皇后との対比が上手く活かされていて、後半は実母が皇后に嫉妬するような場面もあったほどだ。
人物の対比と成長物語
強情過ぎる二人は折々でぶつかり合ってしまう。
が、諸々の事件を通して徐々に相手への思いやりと愛を育て、その過程で人間としても成長していく側面が描かれていく。
周囲の人たちとの友情や兄弟愛もいい。
いつも古装がよく似合う 李昀锐 演じる 袁慎は、今回も報われない役処だが、後半は活躍の場面もあってよかった。
また本作は登場人物を意識的に対比させて主人公との関係性を浮き彫りにしているように思う。
少商の母親と皇后、母親と父親、婚約者 楼垚(余承恩 演)、皇后と側室 越妃(曹曦文 演)、皇帝と 凌不疑の実父、などコントラストが鮮やかに効いていて陰影が深い。
その他
しかし。全体的にはとてもいいドラマだと思うのに、何かが足りない気がするのは何故だろう。
序盤は濃密な展開がとてもよかった。が中盤から中だるみ感が否めず、終盤は足踏みからの最終話で一気にまとめようとする脚本がやや強引だったように思う。最終話で無理に主要人物を集合させたのは、ラストの印象を安っぽくしてしまっている気がして少し残念だ。
でも、全体的には面白かったのは確か。
それはさておき、赵露思ちゃんは好きな女優さんの一人だけれど、このドラマを観た直後に微博の祭典をライブ視聴したら、お顔が全然違う!!
と思ったのはわたしだけ??
綺麗になった、ものすごく綺麗になった。実は少し前から感じてたが…
メイクなのか、お年頃だからなのか、分からないけど。
でも美女過ぎて彼女独特の魅力が見えにくくなってしまったとすれば、少し残念。杞憂ならいいのだけれど。
これからも唯一無二な演技を楽しみにしたい。
それから、本作の公式微博はここに貼りたいと思える画像がほとんどなくて困った。予算は多そうなのに(笑)
というわけで、文章あまり短くはなりませんでしたが… 努力はしました(笑)
次回も引き続き頑張ります!
お読みいただきありがとうございました。