小宇 応援報告 13 ◆『冰雨火』中国ドラマレビュー
中国ドラマの視聴スタイル、わたしはいつも大体 5話から10話程度をイッキミしながら 5-10作を同時視聴しています。一周目はOP/EDを飛ばさず、もちろん早回しはしないけど、流れを大事に一旦停止もほとんどなし。途中話を飛ばすなんてあり得ず、隅から隅までキチンと丁寧に観ます。
二周目以降はOP/EDをカットしちゃう場合もありますが、早回し飛ばし観はしない主義w
という訳で視聴作品数はさほど多くはないけど、時間経っても結構内容覚えてるかも。
さて、大詰めの『冰雨火』振り返り、今回は30話後半の記憶に残るシーンです。お時間あったらお付き合いくださいね。
ストーリー上のネタバレはあるかもしれませんが、究極的なものではない、はずです。
东哥の最期
勐佧の部屋、というか熱帯らしい高床式のログハウスのようなメインルームには、赤いキャンドルが置かれ、テーブルには真っ赤なドラゴンフルーツやスイカが並んでいる。西日が差して部屋中が赤く染められ、これからの惨劇を予感させる。
水をガブ飲みする吴振峰、スイカにがっつく东哥。二人は外の檻に監禁されて喉がカラカラなのだ。
そこに杨行权が入ってくる。郝东とはお互いが敵同士の犬猿の仲。
口論となる二人。
「血でしか償えない借りもある」
「麻薬の借りは血で償えるのか?」
そこに二两哥が銃を持ってくる。弾を込める杨。
彼の妻を殺害したのはk。だがそれは杨が郝东の父を陥れたからだ。
どっちもどっちのはずだが、この期に至って形勢は杨が圧倒的に有利。
东哥はもはや悪あがきの様相だ。
「お前がいなければ勐佧は立ち行かなかったはずだ。
だからお前らオレに感謝するんだな!」と吐き捨てるように东哥。
挑発するようなセリフを聞いて「郝东、死にたいのか!?」とキレまくる琼姐。
ピストルの撃鉄を起こす音。
歩み寄る杨。
間に挟まれて緊張、まさにガクブル状態の吴振峰。
「吴刚を阿坤に殺させたのは自分だ
だが彼を利用し 万賀達を利用し お前を利用したのは杨行权だ」
と东哥。確かにその通りだ。
だが、狡猾な杨は峰哥に殺させようとする。
吴振峰にとっても东哥は父の仇だからだ。
そして
东哥に娘 杨玲のことに言及されて、ついにキレてしまう杨行权。
身体を斜に構え、本人から目を背ける体勢で弾が切れるまで銃を撃ち続けるのだった…
この人の狡さは正面から見据えずに人を殺めること…
最期まで阿坤からプレゼントされた彫刻刀で父の肖像を彫っていた郝东、东哥の最期。
やったことはもちろん許されざる罪。けれど情に厚い一面を持ち、父を亡くしたショックで麻薬に溺れたが敵討ちを決意した日からきっぱりと薬を絶った彼。
ある意味自分を犠牲にして父の仇討ちに懸けた人生だった。
お行儀悪い食べ方や動作、表情を故意にアルパカ(ラマ、ラクダ説もあり)に似せた役作り、ステテコおじさんのような姿とブラックスーツに強面の2way 使い分けも面白くて、わたしとしては憎み切れない人物だった。
次の人生は真面目に生きようね、东哥…
ところで勐佧ってどこ?
さてこの勐佧、舞台の云河から車に乗って数時間で行き来できる場所。
このドラマの撮影地は雲南省シーサパンナ(西双版纳)だったので、云河はおそらく雲南省をもじった地名と思われる。だとすれば陸続きに国境を越えた勐佧はミャンマーあるいはラオスではないかな。(勝手なわたしの想像ですw)
もしも銃を持った武装勢力に支配され麻薬製造しているような怖ろしい場所でなかったら、側に黄土色の川がゆったりと流れ、低木に囲まれたフルーツとブーゲンビリアの楽園、魅力的なリゾート地の気がする。
行ってみたい!
パイナップルやスイカがおいしそうだし、高床式の小屋は楽しそう!
中国茶大好きなので、林局の好きな普洱茶の産地、普洱が近いのもいいな!
30話はもう一つ、もう一人のお気に入り悪役 于大夫(於医師)が人生を語る場面もあります。次回はそのあたりなど。
なかなか進みませんがw 勐佧の川の流れのようにゆるゆると物語を味わいつつ歩を進めていきたいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございました!