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喘息・咳喘息について知りましょう

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喘息や咳喘息について、患者さんの視点から分かりやすく解説していきます。
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#病院

喘息(14)FENO②: 治療後のモニタリングにも有用だが・・・

本記事のまとめ ・FENOは息の中を調べて喘息の2型炎症がどの程度か分析する。 ・診断だけでなく治療後の気道炎症のモニタリングに有用。 ・ただしFENO単独で治療ステップダウンの判断はできない。 吾妻さん: 「FENOの治療後の変化をステップダウンにそのまま応用はできない」の意味がちょっとよく分かりません。 Dr.Y: はい、FENOは吐いた息の中に含まれる一酸化窒素の濃度で、多くの喘息の病態である2型炎症を反映するものでした。 吾妻さん: では、治療開始後にFENOが

喘息(13) FENO①: 吐いた息を分析して喘息の診断補助

本記事のまとめ ・FENO(呼気中一酸化窒素)は、喘息の2型炎症を反映する ・FENO値が高いと喘息の可能性が高いので、診断に有用 ・FENO値の変化は治療後のモニタリングにも有用だが、ステップダウンの際は注意が必要 吾妻さん: 吐いた息の中のNO(エヌオー)が喘息の炎症を反映する、というのはどういう事ですか?そもそも「エヌオー」ってなんですか? Dr.Y: 喘息は気道において炎症がくすぶる事で気道が狭くなる病気だと言いましたね。 吾妻さん: はい。そのために吸入ステロ

喘息(12) 現在のコントロール状況を評価しましょう

本記事のまとめ ・3ヶ月以上喘息症状がなければ、ステップダウンを考慮 ・日頃から喘息がコントロールできているかの把握を ・喘息コントロールテスト(ACT)はセルフチェック用の簡便な問診票である ・ピークフローメーターにより、より客観的にチェックできる ・病院で行う呼気中一酸化窒素(FENO)検査も指標になる 吾妻さん: では、私の今後の治療予定はどんな感じですか? Dr.Y: はい。先程お伝えしたように、吾妻さんは初期の治療反応としては非常に良いですが、吸入薬を止めてしま

喘息(11) 診察中の医師の頭の中

0. 本記事のまとめ・喘息治療後の改善の度合いは人によって様々です。 ・明らかに改善してもすぐに治療をやめません。 ・改善が改善が今ひとつの時は、治療強度や治療理解度、外的要因などを考えます。 ・全く改善がない場合は、そもそも診断が正しいのか考え直します。 1. 喘息の治療反応は人によって様々Dr.Y: 次の方、どうぞー 吾妻さん: こんにちは Dr.Y: あーこんにちは。吾妻さん。その後喘息の調子はどうですか。 吾妻さん: 完全ではないですが、結構咳が減ってきまし