神曲を超える

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「大正浪漫」については月並みなことしか言えそうにない。懐かしさと新しさの絶妙なさじ加減にして、美しくも巧みなメロディーラインによる、見事と言うしかないキャッチーさ。毎度ながらの歌詞の分かりやすさとバランスの良さ。ikuraさんの歌唱も、これ以上は望みようのない心地よさにして、一切の抵抗感なく、心の奥底まで染み渡る説得力。一聴するや、一気に持って行かれてしまう。ポップスという枠組みからすれば、これ以上はない素晴らしさだと感じる。

さも当たり前のように、またしても神曲出来。そんな神曲であることに加えて、MVのクオリティが凄まじいんだからたまったもんじゃない。無限ループの底なし沼へと填まっていくしかない(実際に填まった)。多くの方と同様の感想になってしまうんだろうけど、3分にして長編映画を見せられるかのような感覚に浸ってしまった。

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けれども今回、こっそりと声を潜めて、それでも心の底から叫びたいのは、そんな「大正浪漫」以上に、「もしも命が描けたら」のテーマ曲の、夜陰に隠れてギラリと刀身を垣間見させるかのような凄み。現時点でこれ以上の詳細には触れないけど、例によって私見であることを断っとくけど、これは凄い曲。ある意味、神曲をすら超えている。Ayaseさんの才能の煌めきの、現時点での極致とも言える出来具合じゃなかろうか。

こういう曲をさりげなく作ってしまえるAyaseさんには、ただただリスペクトしかない。そしてこんな難曲を歌いこなし、こうしてこちらへと届けてくれる、ikuraさんの類い希な声と歌唱力にも、リスペクトしかない。

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