「所有」について深掘りする(なぜ人はものを欲しがるのか)
人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念をよみました。
この本はタイトル通り「所有」に対して様々な角度から深掘りをしてくれている個人的には非常にありがたい本。
著者のブルースフットさんも大学の教授で積極的にテレビやラジオにも登場している影響力がありそうな人
所有と言う概念に対してここまで深掘りしてくれる方は初めて見たのでめちゃくちゃ楽しみながら読むことができました。個人的にためになったところをまとめていこうと思います。
人生というレース
所有物は自分を社会的に成功をしているシグナルにもなり得るし自分の価値観を表すものにもなり得る。
人間は相対的な生き物なので周囲と比較してポジティブやネガティブになったりするそれが所有と言う1つのステータスで比較するケースがある。(ものは目に見えやすいので)
どうしたらもっと獲得できるかではなく、どうしたら今手にしているもので幸せになれるかを検討する方が幸福感を得られやすい。
必要なのはもっと多くのものではなく今手にしているものの価値に築けるだけの十分な時間である
所有と幸福
自分の富を周囲に1番するのは富のおかげで世間の関心が自分に集まると考えている人が多いからである。
オートメーション化が進むことによって生産コストが急落して生産高が増加した。結果的に多くの人が所有ができるようになった。それゆえに希少性やブランドを求めて高値で取引されるものも増えた。
昔の美しい羽は人間が考える高級ブランド品や城みたいな不動産と同じである。
自分自身の外見的な綺麗さと並行してこんな重いものも持っても生きていけると言う生存力のアピールにもなる。
最終的に見せびらかし消費とアピールは他人との競争する手段に過ぎない。
社会的に比較優位の環境にいたほうが個人的には幸せになれる。
体験談でマウントを取り合うのも最終的には他人との競争する手段
所有の起源
そもそもホモサピエンスの存在は、宇宙の壮大な歴史と比べると瞬きの間に過ぎない。
また自分がこの場所にいることすら奇跡である(受精できずに終わった無数の卵子と精子を考えると)
周囲の物理的世界をコントロールしたいと言う衝動から所有の欲求が発生した。
例えば、赤ちゃんは空きがあれば周囲の探索に試みるほとんどのものに手を取ったり口に入れたりするようになる。それは自分が調べることによって物理的世界を把握コントロールしたいと言う1つのシグナルかもしれない。
また1歳になっても約90%の確率でおもちゃをめぐる喧嘩が始まる。これは人間が原始的に所有と言う概念を持ち合わせている1つの素材になる。
人間は所有を学ぶにつれてアイデンティティーの一部と見做すようになる
しかし所有と言う概念だけではなく並行して分かち合う概念の理解もすることで人間的には豊かになり得ると思う。
そんな感じでメモしてみました。
自分がメモした内容はあくまでほんとに少しなのでぜひ本を読んでみてください!
コーヒを奢ってみる