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Starlinkの価値は速さではない&光は遅いとおもっている人へ

値段改定で光ネットの競争力のある価格になりましたね。

https://www.starlink.com/ 

「高速、低遅延のブロードバンドインターネットを日本の離島、農村どこからでも¥6,600/月.」

https://www.starlink.com/

の「高速、低遅延」の比較対象が「光」であるのならば、正しく無いケースもあります。ほぼ間違いなく、光と比較すれば低遅延ではありません。

なぜ、Starlinkは低遅延ではないのか?

イーロンマスクは、Starlinkが低遅延!とPC Magazineで以下の様に語っています。

According to Musk, theoretically Starlink should only need 10ms to route the internet data, if all the impediments can be removed. “Looking at speed of light as ~300km per millisecond & satellite altitude of ~550km, average photon round-trip time is only ~10ms, so a lot of silly things have to happen to drive ping >20ms,” he added.

https://www.pcmag.com/news/starlinks-latency-will-become-fit-for-competitive-online-gaming-musk-says

DeepL 先生訳。

Musk氏によると、Starlinkは、すべての障害を取り除くことができれば、理論的にはインターネットデータのルーティングに10msしか必要ないはずです。「光速を1ミリ秒あたり300km、衛星の高度を550kmとすると、光子の平均往復時間は10msに過ぎず、20ms以上のpingを出すには、多くの馬鹿げたことが起こらなければなりません」と彼は付け加えました。

確かに衛星中継するのに、20ms以下程度しかかからない説明は間違っていません。電波の速度は、光同様1秒間に30万キロと言われているところからも、正しい認識です。

ポイントは20msがどこでかかっているのか?です。この20msは、衛星までの往復時間であり、該当するコンテンツ(サーバー)にアクセスする際には、地上にある衛星の中継地点から、そのサーバーへのネットワークを意識する必要があります。

すっとばして結論ずければ、結局、ネットワーク遅延は、データ送受信場所の経路的距離に依存するわけで、Starlinkは地上でのネットワークアクセス遅延に加えて、常にプラス20ms必要になるわけですから、光よりも低遅延になりようがありません。

光が開通している地域でのStarlinkの利点は?

光が開通していない地域でのStarlinkの利点は、説明するまでもありませんよね。では、光が開通している地域での利点はなんでしょう?

特に大都市圏においては光が開通していない地域なんてありません。が、Starlinkが生きる場所が大都市圏にも多数あります。それは、

集合住宅!!

1回線まるまる光が入れられないマンションなんかありますよね。下手するマンション1棟に1回線の光で、それを全部屋で共有しているなんてケースもありそうです。自分の部屋に光を引き込もうにも、様々な制限があるケースも少なくないと思います。
そういった場面においては、Starlinkは有効な解決手段になる可能性があります。

(おまけ)光だけどうちの光は遅いんじゃ!という人へ

それ光が遅いのではないのです。回線事業だったり、プロバイダーだったり、束ねられている上流回線だったり。ベストエフォートだから、論理値出なくて致し方ないのですが、もし、現在の回線速度が不満なら、NTTからKDDIやSoftbank、NUROなどに変更、もしくは、その逆なんかを考えてみると良いかもしれません。気軽に変更して試せるわけではないのがキビしいですが、遅いと思われる場合は、他の光に乗り換えてみてみるのも良いかもしれません。

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