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無職日記#7 尾道デトックス



2024年7月29日
青春18きっぷの旅も4日目に突入した。


前回までの旅行記(?)はこちら


昨晩は随分と頭を悩ませてしまった。
というのも、京都で1泊することだけ決めていて、その先は全くの未定だったからだ。
瀬戸内海が見たいし高松もいいな、なんて当初は思っていたけれど、なんだかしっくりこない。


困った。
そう思いながらグーグルマップをじろじろ眺める。
ふと広島のはずれにハートマークがついているのに気がついた。


「鞆の浦港」
ポニョの舞台になったことで知られている町だ。
ある人が、この街から見る海の景色が最も好きだと言っていて
お気に入りしたっけ、と思い出しながら
京都から掛かる時間を計算する。

うん、行けるな。
なんとなく今回を逃したらもう行く事がないような気もした。

そんなこんなで行き先は鞆の浦、そしてその夜の宿泊先は尾道に決定したのだ。





尾道についたのは15時とかそれくらいだったと思う。
とにかく暑かった、けれど。
駅を降りた瞬間から、心を掴まれてしまった。

時間がのんびり流れている。暑さも相まってか商店街も全然人がいない。
時折自転車で学生やサラリーマンが走り抜けていくくらい。
旅行客も割と一人旅が多い?気がした。


穏やかな時間が流れてた



宿に着き、荷物を置いて一息つく。
まだ夜ご飯まで時間はあるし、折角だからと山の上を目指すことにした。


まだまだ30度を超える気温。
噴き出る滝汗を拭いながら、無心で登る。



尾道は猫が多いことは知っていたが
確かにいっぱいいた。

暑いよね〜私も暑いよ〜なんて話しかける



天寧寺の三重塔が見えた。暑すぎて、ここをゴールにした。

雨予報だったけど綺麗に晴れた


無職期間9ヶ月目というのは、自分自身で選んだとはいえ、やっぱり心は弱るもので。これでいいと思いつつ、心の中で何もときめかない瞬間が増えていた。
海を眺めながら、ここまで無心で登ってきた爽快感と、自分が求めていた景色にたどり着いたという満足感で、心がぐんぐん力を増していくのを感じていた。

大きく息を吸う。
ここは息が上手くできる気がした。

この日の夜はいつも以上にぐっすり眠った。


船で通学する世界も楽しそうだ

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