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綾瀬穂乃香ちゃんがアイドルの世界で手に入れた「自由」の話【ろくます DISC2 後日談】

 信じるまま、言われるがままに、道を歩む。
 歴史や伝統を大切にして、新しい時代を生き抜こうとする芸術にとって、「自由」は天敵そのものなのかもしれません。
 人生そのものだったバレエから離れて生き延びた綾瀬穂乃香ちゃんに与えられたアイドルの「自由」を、彼女はどのように楽しんでいったのでしょうか。

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 ロックミュージックによるアイドルイメソン企画「ろくます」。前回はバレエアイドルである穂乃香ちゃんがトップバッターとして「オンリーロンリーグローリー」を披露しましたが、今回はロックらしさをさらに表現したいということで、僕の好きなL'Arc〜en 〜Cielから「STAY AWAY」を選びました。ラルクは「HONEY」「READY STEADY GO」がお好みですが、ラスサビダンスで話題をかっさらった「STAY AWAY」が、とてもロックに映ります。

 曲のイメージについては、「型にはまるな」というヒトの方が、型にはまってる場合もあるだろういうところから出来たようです。「自分は型にはまってない、自由だ」というヒトでも案外型にはまってて、言ってることとやってることが違うことがあるようです。

 クラシックバレエは数百年の歴史から生み出された曲や踊りに乗せて、芸術監督、審査員、観客と共に生き続けていて、ブレイクダンスやアイドルダンスなど、現代の踊りがあふれる中でもその灯を絶やさない印象がありました。そんな芸術は、「言っていることとやっていることが違う」わけがありません。穂乃香ちゃんにも、きっと燃えるような炎があって、たとえそれが冷たいものであっても、それを消させないという決意があったのでしょう。

 一方、アイドルの歌、踊り、表情は、レッスンで鍛えられど、ファンの心に届くかどうか、世間に響くかというものに比重が置かれている気がします。ゆえに自由で、だけど流行という「型」にハマることがある。穂乃香ちゃんもメモリアルコミュ2で、観客が求めている「型」をプロデューサーさんにうかがうのですが、そこをプロデューサーさんは、お客さんは審査員ではない、自分が楽しむことを第一に踊るよう導くのです。

 17年の、クラシックバレエしか知らない穂乃香ちゃんの踊りはフリを間違える(と穂乃香ちゃんが感じた)けど、そこに応援が付いてくる。アイドルデビューという一生に一度しかないイベントで、穂乃香ちゃんがファンの応援の声を聞くことが出来たのは本当に素晴らしいことだと思います。自由であるはずなのに、観客とか演出の表情を伺って踊るのはもったいない。最後方というイメージを、文字通り最後方から追い抜いて、最前方で踊る、ぴにゃこら太への愛を叫ぶ。そこに、ファンの愛がついてくる。

 型にハマらない、綾瀬穂乃香ちゃんの表現。一生に一度しかない穂乃香ちゃんに、日々ときめいてみませんか。


 ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが楽しめるものを、気軽に楽しめますように。

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