ひとがこもるもの
タシデレ!
ちっこくてかわいい、えごまの花が咲きはじめました。
8月は長雨つづきでしたが、それでもよく育ってくれました。
ようやく畑仕事が一段落し、ちょっとほっとしているところです。
そんな先日、実家に立ち寄ったときのこと。
なにげなく自分の部屋の本棚を見ていると、一冊の本に目が留まりました。
【メメント・モリ】
死を想え、なんていうタイトルの1983年に出た本。
その中の写真と言葉の世界に強烈に惹かれた当時20代のぼくは、バックパックしょってチベット・ネパール・インドを旅してました。
そんな自分のバイブル的な本を10年以上ぶりに開いて見ていると、あるページの言葉が飛び込んできました。
「ひとがつくったものには、
ひとがこもる。
だから、ものはひとの心を伝えます。
ひとがつくったもので、
ひとがこもらないものは、
寒い。」
ものをつくったことがない20代の頃には特別気に留めてはいなかったこの言葉だけど、
「えごま油」というものをつくっている今だからこそ、ビンビンに響きました。
自分がつくったものには、
自分がこもってるかな?
えごま農家になって7年目、
改めて、
自分がこもったものをつくる楽しさを味わっています。