CDNとは
勉強したはずなのにズッコケた、
Webデザイン技能検定の筆記試験復習シリーズ。
(令和元年度第3回)
(1)CDNとは
「Content Delivery Network」の略。
同一コンテンツを多くのユーザの端末に効率的に配布するために使われる仕組み。
他のサーバも使って負荷を軽減(シェア)できるイメージ。
(2)CDNを使ったアクセス手順
①配布先に近いネットワーク(カスタマーエッジ)に、
コンテンツを配布するサーバ(エッジサーバ/キャッシュサーバ)
を接続する。
②エッジサーバに、配布するコンテンツのコピーを置く。
③キャッシュが有効な時間内では、ユーザがコンテンツに
アクセスする時にネットワークが最も近いエッジサーバに誘導する。
(3)CDN利用のメリット
①ユーザ視点
レスポンスが早く、ダウンロードが速くなる。
②コンテンツ提供者視点
オリジナルファイルを置くサーバ
(オリジンサーバ)へのトラフィック集中が避けられる。
サービスの耐障害性を高められる。
(4)CDNの利用例
特定日/期間に高負荷がかかるようなコンテンツを扱う場合
よく用いられる、とのこと。
・ソフトウェアのバージョンアップファイルの配布
・動画配信
(災害時に提供されるNHKインターネット同時放送 など)
(5)CDNの仕組み
自分のサーバではないところにデータを置いて、
自サイトと同じURLからデータを配信する。
DNSのリソースレコードの設定で
「CNAME」(Canonical NAME)を使って
(オリジンサーバに)あるドメインを(キャッシュサーバにある)別ドメインに紐付ける。
(例)
www.example.com のCNAMEを www.example.jp に設定すると、www.example.com へアクセスしたユーザは www.example.com のURL表示のまま、 www.example.jp へアクセスできる。
URLはそのままで、他サイトのコンテンツを表示できるという点でリダイレクトと異なる。
エッジサーバ/キャッシュサーバにコンテンツが見つかった場合、
オリジンサーバへはアクセスされない。(=負荷軽減)
【出典】